内容説明
ドイツ民衆の口から口へと語りつがれてきたメルヘンを、こまめな熱意をもって収集し、文学的才能によってナイーヴな詩に高めたグリム兄弟。本書は、世界中に愛読されるグリム童話のなかから、表題作をはじめ、『歌う骨』『金の鵞鳥』『強力ハンス』『勇ましい豆仕立屋』『灰だらけ姫』『千匹皮』『鉄のハンス』『金の鳥』『藁と炭といんげん豆』など23編を収録した傑作集である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
28
優しい訳の一冊ですが、内容は結構パンチが効いています。子供のころからこのような童話に触れている人と徹底して残酷さを排除した童話を触れる日本の子供とはなかなかわかりあえないのではと感じました。2024/02/28
コロンブスの卵から孵った雛
18
王様、王子様、妃、王女が出てくる物語ばっかりだった。このなかで白雪姫、灰かぶり姫(シンデレラ)、ラプンツェルが有名作か。ここでしいて推すとしたら、マレーン姫か。2024/09/10
無花果
17
グリム童話は多くの子供が読んだことある作品だと思う。でも、知らない作品も多く収録されていて改めてドイツの口承文学とグリム兄弟の取材力と構成力に脱帽。内容はディズニーで映画化された《白雪姫》《灰だらけ姫》《ラプンツェル》などあるけど、かなりいいところ取りしてあるなぁ。この収録されてる作品の中では《つぐみのひげの王様》が一番好き。なかなか廻りくどいことをする王様だけど、強烈な性格の王女様が改心し、成長を見せるところがいいなぁ。2013/11/21
ミカ
10
23のグリム童話を収録。 ディズニーの「白雪姫」や「シンデレラ」、「ラプンツェル」のモチーフになった話もあった。こんな恐い話を子供向けにしちゃうなんて、ディズニーすごい笑2015/08/13
さゆき
9
知っているようで知らない話がたくさんあった。女はやはり顔なのか……。ハッピーエンドには違いないけれど、さらりと残酷なことが書かれてたりしてちょっとびっくり。白雪姫の最後が一番ぞっとする。『つぐみのひげの王様』が好き。2015/11/23