内容説明
守られない悲しみや、殴られる痛みや、罵られる恥ずかしさは、いつしか多英の腹の底で滾って、どろりとした憎しみになっているのに、理英子がそこにいないときは、心が引き裂かれそうなほど、理英子を恋しく思うのはなぜなのか。不思議だ。※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
就寝30分前
17
短編集でサラサラと読めますが、途中で止めました。他の本を前に、この本を今読む必要がなかった。売春婦になるのが夢の女性だの、無意識で彼氏を殴る蹴る女性に、それを喜ぶ彼氏だの、全く理解できないし面白くない。帯の「私の中の怪物が目を覚ます。」、好いキャッチだったんだけどな。2016/01/14
チェス
6
続いていた3作は面白かったかな。あとはちょっと。無意識に入院させてしまうほどの暴力って。 図書館本。2019/05/11
kiki
3
深く暗く重く。1%納得。でも確実に在る1%。性癖になると法に触れなきゃいいかも。一方ではなく双方ともに幸せで。2015/12/07
syachi
2
1%、そういうことね。かなりハードというか、想定外な部分もあるというか。「芽吹く」の芽吹いたものは明日からの毎日がどれだけ穏やかでも自然に枯れてくれないというのは良くわかるかも。2014/11/24
カズキ
1
なんか思ってたのと違う短編集。 多分言葉遣いやチョイス、作風からして同じ人が書いている。 一つ一つ繋がっているところもあるけれど関係ないところもある。 深く読んでいるともしかしたら全部繋がってたのかなとも思う。 愛やSEX、ロリータ コンプレックスなど様々な人間の暗い部分にフォーカスした本。 まぁわからんでもない。 元カノがメンヘラだったけど書いていた小説はどこか明るかったからもしかしたらこの人は明るい人なのかも でも僕の年齢(25)で書ける小説などたかがしれている 人生経験があまりにも無いとその時思った2020/07/05