内容説明
皮膚は身体を包むだけの単なる包装紙ではない.からだ全身を被い,重さは約3キロにもなる最大の「臓器」である.かつ,皮膚は環境に応じて,その状態を変化させ,必要な情報を体内に伝える.著者らは,脳神経系で働く物質と同じものが皮膚に存在することを発見した.鍼灸医療の本質ともからむ皮膚科学の最新研究を紹介する.
目次
目 次
序論――感じ考え、判断し行動する皮膚
1 皮膚は最も大きな臓器「外臓」である
皮膚の階層構造
皮膚のバリアはプラスチック並み
常におのれを知っている皮膚
2 電気仕掛けの皮膚機能
皮膚は電池になっている
老人のカサカサ肌の原因は「電池切れ」
外から皮膚に電気をかけるとどうなるか
電気の作用で皮膚の再生を促進する素材
3 情報伝達物質を生み出す皮膚
皮膚は免疫をつかさどる臓器である
皮膚が内分泌系に及ぼす影響
4 皮膚はセンサーである
外部刺激のセンサーとしての皮膚
神経より先に表皮が感じる
もう一つの痛みセンサー
光を感じる皮膚
5 皮膚は脳である
脳の機能を担う部品「受容体」
皮膚は脳と同じ受容体を持つ
精神をつかさどる皮膚
6 身体の健康、こころの健康も皮膚から
外部環境と皮膚
心的ストレスと皮膚
鍼灸の科学と皮膚科学
皮膚科学の可能性
むすび――皮膚科学が拓く未来の医療



