創元推理文庫<br> 安楽椅子探偵アーチー

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創元推理文庫
安楽椅子探偵アーチー

  • 著者名:松尾由美
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 東京創元社(2005/10発売)
  • 5/5はこどもの日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
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  • ISBN:9784488439057
  • NDC分類:913.6

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内容説明

骨董屋で寝息を立てるアンティークの安楽椅子に心惹かれた小学生・及川衛。自らの誕生日プレゼントとして購入し、店先から及川家にやってきたこの椅子には、不思議な力があった。なんと、人の言葉を話せるのだ。しかも、シャーロック・ホームズばりの推理を働かせ、見事に事件を紐解いていく。衛が通う小学校で起こった不思議な事件、駅で靴の片方を脱ぎ捨てていった男の謎、外人墓地で不可解な行動をする女性の真実など、ユーモラスで鮮やかな謎解き。「アーチー」と名づけられた正真正銘の安楽椅子探偵と衛の交流を描いた連作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

88
【安楽椅子探偵シリーズ】第1弾、4話の連作短編。目から鱗とはこの事か、本作の安楽椅子探偵とは、安楽椅子自体が意思や人格を持った探偵の事だ。小学生の衛とアーチーと名付けられた本物の安楽椅子との、心温まる日常の謎解き物語。と言っても児童文学ではなく、大人が小学生時代を振り返る様なジュブナイルミステリだ。兎に角安楽椅子というアイデアが抜きん出ているが、それ以外は至って普通のコージーミステリ。衛とちょっと老人的な喋り方のアーチーとの会話が、微笑ましくて心地好い。謎解きとしては物足りないが、衛の成長を見守りたい。2022/03/29

hnzwd

52
安楽椅子探偵物。安楽椅子・探偵物なのです。なぜか話せるようになった安楽椅子が、主人公と一緒に様々な謎を解く、というスタイルは楽しい。謎の解決もロジカルで満足。出会いのシーンはなかなかのワクワク感でした。続編もあるようですが、、文庫化しないかなー。2015/06/27

とも

50
★★★★全4編の連作短篇集。前3つまでは、対しておもしろみもスリルもない短篇だが、最後の1編で改めてこの作品が連作であることを思い知らされる。そうして、全ての謎が解けたときに心地よい収束感に浸れること間違いなし。2017/07/11

酔拳2

42
安楽椅子に座ったまま事件解決する、のではなく、安楽椅子自体が探偵というファンタジー。ホームズよろしく、ケッコーこの椅子ががっつり推理します。どこで見えてんの?どっから聞こえんの!?耳はあれかい?やっぱ背もたれの上の部分の装飾のとこかい?てのは置いといて。子供達を微笑ましくも半分見下して不可解な事件をバサバサ解決します。2018/11/12

那由多

14
安楽椅子が推理する、本当の安楽椅子探偵って設定がユニーク。ワトソン役は小学校五年生の少年で、椅子の持ち主。アーチーの話が長いのは嫌だけど、こんな友人が子供部屋にいてくれたらどんなに貴重な時を過ごせるだろう。2018/07/01

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