ちくま新書<br> 男の嫉妬 ――武士道の論理と心理

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ちくま新書
男の嫉妬 ――武士道の論理と心理

  • 著者名:山本博文【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2014/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480062659

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内容説明

義に厚く、潔い男の中の男。「武士」という言葉から連想される通念であろう。現代には失われた日本の美徳を、われわれは「武士道」へと投影しがちだ。しかし、多くの史料には、嫉妬心から足を引っ張りあう、彼らの等身大の生き様が描かれている。では、なにゆえにサムライたちは、かくも生臭い情念に翻弄されねばならなかったのか。そして、その心性を根深く規定した日本社会の特質とは。一級資料を丹念に掘り起こし、嫉妬うずまく武士社会の実像を浮き彫りにする刺激的な試み。

目次

第1章 名誉ある武士の嫉妬
第2章 殉死者をめぐる嫉妬心
第3章 嫉妬にもとづく陰湿な批判
第4章 正義の根底に嫉妬心あり
第5章 嫉妬に沈められた長谷川/平蔵
第6章 他人の出世に羨望する人々
第7章 嫉妬を緩和し、温存するシステム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yoko Narano

2
「男の嫉妬」は、正論にくるんで表明される。時代が下るほど、怨恨を自己正当化するためだけの正論が増える。発言の内容より、「なぜこの人はこんな発言をするのか」、嫉妬のもとになっているコンプレックスは何なのか、を考えたほうがいい……。昔も今もあまり変わらないですね。江戸時代は刃傷沙汰が多いですが。2013/09/07

アノマリー

0
○日本の嫉妬のメカニズムを武士のうちに探る良書。2012/11/09

げんさん

0
武士道に殉ずる武士といえども、嫉妬の感情は抑えられない。現代社会の嫉妬のルーツはすでに江戸時代からあった

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