内容説明
エイブラハム・ダンフォースはいらだちを覚えていた。困難な選挙戦に打ち勝った今、やっとニコラとの逢瀬をゆっくり堪能できると思っていたのに、なぜか彼女は距離を置こうとするのだ。エイブラハムは決意した。なんとしてでももう一度、彼女をこの腕に抱いてみせる。ニコラ・グランビルは困惑していた。エイブラハムが当選を決めた今、スキャンダルは禁物なのに、なぜか彼はかかわりを断とうとはしないのだ。でも、どうしても彼のもとを去らなければ。吐き気をこらえながら、ニコラは自分に言い聞かせた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
2
ヒーローは由緒正しい家柄、軍隊上がりのエリート、上院議員に当選するほど人望があって率直なタイプですが、55歳になっても対人関係ではどっか抜けているばか野郎です。(笑)選挙対策事務長の有能なヒロインとどうみても恋に落ちているのに、自分では分かっていない。この55歳が結構可愛いんです。ヒロインに振られそうになって胃潰瘍になり、病院送りになって家族全員を心配させるようなダメなヤツですが。ヒロインが可哀想と家族全員にダメ出しをくらい、うろたえる彼は見物。なんのかんのと言いながら、家族に愛されているヒーローでした。2013/07/16
月
0
★★★☆☆2012/02/10