信じていたのに - 傑作心理サスペンス

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信じていたのに - 傑作心理サスペンス

  • 著者名:新津きよみ
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 光文社(2014/09発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334739379

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内容説明

大金を拾ったために、自己破産に向かう女……。借りた金を貸主が受け取らず、時効を目前に苛立つ女……。民法上、縁を切ったはずなのに、姑につきまとわれる女……。騙されやすい母親を詐欺から守ろうと必死になる女……。交通事故により、人生の流れが好転した女……。拾得物、債務、離婚調停――。身近な法律が照らし出す、身の回りにある恐怖。全7編を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mint☆

102
7つの短編集。新津さん初読みかも?関わりあいたくないような女性の面倒くさい心理と、法律に絡めたドメスティック・ミステリー。殺人もあるが自己破産、詐欺、離婚調停、交通事故など日常生活に潜んでいるトラブルばかり。正直驚きのあるような展開な話はなかったがとても読みやすかった。最後の「間違えられて」は温かい気持ちになれて良かった。2020/01/20

ごみごみ

33
7つの短編集。あっという間に読めるけど、法律に絡めた趣向が面白い。拾得物の所有権、借金の時効、姻族関係の終了、出生届と追完届、窃盗罪の親族相盗・・誰にでも起こりうる身近な恐怖。後味の悪い結末ばかりと思ったら、最終話のラストに救われた。2019/07/31

coco夏ko10角

24
身近な法律が絡む7つの作品収録の短編集。面白かった。新津さんこういう短編集うまいなぁ。『返しそびれて』定点撮影会がそう絡んでくるかと…。『切っても切れない』ここ数年で姻族関係終了届の一般認知度が上がってるけど、その届けについて「妻はその届けを出せば夫の親族と縁が切れるが子どもはそうではない、つまりしわ寄せが全て子どもにいく可能性があるので注意」といったことを見かけるがまさにそそういった内容。これ初出が2003年で先取りしてるなぁ。『間違えられて』傘がどうなっていくかと…このお話が最後でよかった。2021/05/26

ミカママ

24
初読み作家さん。読み始めてすぐに「これってあれだよなぁ、電車の中で読むべき本を忘れちゃったので、駅の売店で買ってみました」的な本だなぁ、と。(笑)あっさり読めて、ちょっとだけ身近な法律のことがわかったりします。2013/07/19

アコ

23
7篇収録の短篇集。新刊「夫以外」は正直イマイチだったけども(※期待していたものと違うという意味で。)やはり新津さんの短篇ミステリは好き。今回は法律関係の言葉がたくさん登場。オチが読めてしまうものもあったけども楽しめる篇が多かったので満足。姻族についての法律を取り上げた『切っても切れない』が他人事ではなく響く。実生活で血のつながりってーのは時に本当に厄介だなと思うことがあるからなおさら。表題作もよかった。最終篇の『間違えられて』は、こんなことあるのかなと思いながらもどこかほっこり。2016/09/14

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