内容説明
児童精神科医の小村伊緒が勤める児童福祉センター「のぞみ園」に母殺しの容疑者である九歳の少年・真下裕人が保護された。伊緒が治療にあたるうちに、裕人は心を開きはじめるようになる。同じころ「のぞみ園」の近くでは、奇妙な連続殺人事件が起きていた。その現場には母親殺害現場のものと同じ成分の黒い染みが残っていた――。「悪」の本質に挑む驚愕のサイコサイエンス・ミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒼(あお)
4
これもかなり長編だったけど、面白かったので2日で読了。虫が苦手なのであまり虫の姿は想像せずに読みました。救われない話だった。そして実際にそんなことがあったらと思うとかなりグロテスクで絶対嫌だと思う。2022/10/09
Casillas
1
サシガメを検索して後悔した1人2016/03/03
chaki
1
再読。2回目なのに、結局、この連続殺人がだれの手によってどう行われたのかが、よくわからなかった……でも、面白いんだ。DZも引っ張り出してきて、久々に読んでみよう。2013/07/12
whizz
1
結構ページ数が多かったので読了に時間がかかるかと思ったけど面白くて一気に読めました。裕人君のその後をもう少し知りたかった。私的には犯人よりも山地先生のほうが気持ち悪かったかな(笑)。2作読んでとりあえずお気に入り作家さんに決定。2013/05/08
nami-e
1
舞台が京都なだけに知ってる地名ばかりで、臨場感が違った。通ってた大学や地元の名前まで出てきたし。序盤は割と普通のミステリーなのに、読み進むにつれてサイコというかバイオハザードというか…。作者の医学的知識がふんだんに使われてるところが更に面白い。なかでも医学的に見た吸血鬼の由来が、異様に印象に残った。二作目にして、この人の作品は自分の中で殿堂入りしそうな予感。2007/09/27