内容説明
バタフライ――美貌と知性を合わせ持ち、政財界トップの男たちを手玉にとって世界中を飛び回る女、宇佐美三千代。オリエントデパートの専務・瀬戸は、三千代の助力で海外ブランドの買収を画策するが……。国際的M&Aの裏側を抉る傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡 幸治
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まず、作者である清水氏の息の長い執筆活動に驚かされた。 中学時代にむさぼり読んで、おおよそ20年。こんな現代に古くない話しを書かれていたとは。 ただ、蝶はイントロダクションのイメージではたくさん飛び回ってるのかと思ったが、そのうちの一人にスポットを当てたのか、最初の印象と違った。 さすが、日本の会社人・会社を書かせれば随一ですが、シチリアのくだりはあいまいに思えました。でもLBOからはじまり買収やその他の駆け引きなど御大が現状に居座ることなく進化されてることに敬意を持ちました。2012/10/18