内容説明
女絵師のお琳はある日、十二、三歳の娘が泣いている姿に足を止めた。娘の父は大工仕事の最中に転落死し、長屋の住人もなぜか冷淡だという。その死に謀殺の臭いをかいだお琳や宗徳たちは、父娘に代わって恨みを晴らす決意をする。好評連作第四弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
5
再読。あまりの暑さに図書館に行けずじまい。第三話「仲蔵の絵」が今回は身に沁みた。4つ5つで親に捨てられ他人の中で生きてきた。絵の才能を見出されこれからというときに、自ら死を選ぶ。心の中は誰にも分かりはしない。切なさマックス。時々出てくる「豪」と名付けられたナレーションもする犬さんも捨てがたい。人の言葉が分かる犬の設定が物語に厚みをもたせいや、主人公だ。まだまだ澤田ふじ子さんの作品読んでみたい。2024/07/30
犬養三千代
4
再読。「世間の波」溺れるか?乗るか?難しく考えずに生きていくのがいいかな?豪という白い犬の心の中のつぶやきが良い感じだ。飼い主の宗徳、扇絵師のお琳、同心左仲、羅宇屋与惣次など其々の個性が光る。このシリーズ他の作品も読んでみたい。2024/07/31
犬養三千代
3
文章の巧みさと構成の骨格がしっかりしているところが良い。一人で生きていても助け合える関係が上手く描けている、主人公はしっかり者。嫌味にならない程度に。2023/12/14
くっきー
1
今作は全体的に幼い子を助ける話が多く、切ない気持ちになりながら読んだ。2013/07/15
kazu@十五夜読書会
1
ハードカバー読了済み(文庫もダブル登録で、共読本に反映させる)足引き寺閻魔帳シリーズ4巻。6話「世間の河」忠実な中間。①「足引き寺閻魔帳」②「女狐の罠」③「正護院の仇討」④「嵐山殺景」⑤「悪の梯子」⑥「山姥の夜」⑦「暗殺の牒状」⑧「亡者の銭」⑨「妻敵にあらず」⑩「再びの海」2012/11/23
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