内容説明
再び戦乱の渦に呑まれた世界。オーブ近海での死闘を制したミネルバは、地球連合軍に抵抗するレジスタンスを支援するため、新たな戦場・ユーラシア西部をめざす。ザフトに復隊したアスランも、新たなMSを駆り戦場へと帰還するのだった。そんな中、揺れ動く世界の情勢に背を向けて隠棲を続けるキラ・ヤマトにも決断の時は近づいて──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ryuetto
6
「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない」というオーブの理念を守って死んだ父親は、結果的にはオーブを焼いて、シンのような戦災孤児を作り出した。二度とそれを繰り返さないためにカガリはオーブの理念を諦めて、大西洋連邦との同盟を結ばざるを得なかった。その結果、同盟国の義務という名目で最前線に立たされ、他国の争いに介入せざるを得なくなる。 その流れが非常によくできていて、シンの悩み、カガリの悩みを通して、じゃあ、どうすればよかったと思うか? と、こちらに問いかけてくるのが見事だと思う。2024/08/29
にぃと
6
再読。 SEED好きなので冒頭からフリーダムが登場するとテンションあがる。カガリ奪取、オーブ脱出と第三勢力として彼らの出番も多めで、思えばこの頃から複数主人公で展開していく予定だったのかも。 この巻の山場、現地ゲリラと協力して戦うローエングリンゲートでの戦闘は、なんだかSEEDの時を思い出す。シンとアスランも友好的でいい先輩後輩だし、なんだかんだこの頃が一番ストレスなく楽しめたのかもしれない。2022/05/07
あなご
5
機動戦士ガンダムSEED DESTINY小説化第2弾。今回一番良かったシーンはやはりフリーダムの復活のシーンです。アニメのときは相手の武装を狙って攻撃し致命的なダメージを与えないフリーダムがかっこよく思っていました。しかし小説では相手の心情などが書かれているせいかなり屈辱的な戦い方をしているのだと感じ、フリーダムやキラへの想いに変化がありました。アスラン側の視点で書かれているせいかフリーダムたちはただ戦場を混乱させているだけに思えました。引き続き3巻に読み移りたいと思います。2012/06/21
北白川にゃんこ
3
皆、頑張ってはいた。頑張ってはいたのだ…。致命的にタイミングと思考回路が悪いだけで。オーブ駄目だなありゃ。2017/03/15
かみかみ
1
アニメを見ていた時にも思ったことだが、この時期のシンとアスランの関係が続けば後々の展開ももう少し好転していただろうに、と悔やまれる。シンの反抗期ぶりが少しだけ大人しくなったように感じられる。「"ザク"とは違うんだよ、"ザク"とはァッ!」という台詞が目を引くが、これはアニメでもあった初代オマージュ。ハイネの退場は早すぎた。2018/05/26
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