内容説明
怖いけどおもしろい!怖いけどなつかしい!思わず背筋がゾッするお話。どうして寝言を言う人の言葉に答えてはいけないのか? いつも少し開いている戸の奥には一体、何がいるのか? キツネの嫁入りって? お酢なめオバアって? 知っているようで知らない怖い話全39話をショートストーリーであなたのもとへお贈りします。身の毛がよだつイラストつき。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない
8
80ページ弱の絵本。語り口調からすると、おそらく作者が子供の頃に体験したり、人から聞いたりした話を綴っているのだろうと思われる。現代のように、不思議なことの多くに説明付けをしようとしている無粋さがなく、懐かしさを感じる一冊であった。収録されているのは昔話であったり、妖怪であったり、ひそかに囁かれる怖い話であったり……。作者が子供の頃不思議だ、不気味だ、怖いと感じた出来事も書いてあって面白い。読んでいて、怖いという印象はあまりなく、山奥のひっそりとした場所で起っている出来事を誰かから伝聞された気持ちになる。2023/05/07
コーデ21
7
少女チックな小花模様の表紙のわりに、中身は泥臭さ感じるレトロな絵柄。お話は聞き馴染みのあるものも多いけど、どこかしら垢抜けない持ち味で、絵柄と一体感ありますね^^ 小さいお子さんが読むと、このシンプルさがかえって怖いかも?2017/06/11
雨彦
4
再読。左側に絵、右側に文章、見開き二ページでひとつの話という構成。 なんともいえずノスタルジックな絵柄、文章の内容で子供の頃に味わった恐怖を追体験できる素晴らしい作品。 馬齢を重ねるごとに怖いものがなくなって今に至っているのは、よかったのか悪かったのか。昔、夜はもっと暗く怖いものではなかったか。2014/06/08
ぽてとさらだ
3
1ページずつ不気味な話が書かれている絵本。 2025/07/04
読書日記
3
どう考えても子供向けの気がするが、何故か心理学の棚にあった。物語ではなく1ページ完結の怪異の紹介なので、え?これで終わり?と続きが気になる終わり方のものや、中にはただのいい話みたいなのもあった。とにかく絵が雰囲気があってとても良い。怖いだけではなく、子供の頃を思い出す懐かしい風景が、万人の深層に染みるだろう。2025/03/10