内容説明
幕末動乱の京都で小さな骨董屋を営む征次郎には2つの裏の顔があった。世間に出せないいわくつきの品物を取引する“六道(ろくどう)闇ノ市”の一員であること。長尾流体術、鞍馬楊心流(ようしんりゅう)剣術を修めた武士の身分を捨てたこと。闇の骨董鑑定人・征次郎が、魔道に巣くう贋作(がんさく)師に立ち向かい、時代を揺るがす難事件に挑む!(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くるみみ
16
時代は幕末、新撰組がうろつく京都の骨董店の店主で元武士の征次郎が主人公の連作短編集。なぜこの作品を読みたくなったのか全く覚えてないけれど予想以上に骨董の知識が奮っていて面白かった。でも金沢で斬られず囚われたのはちょっと都合良いな~などと厳しく思った。何作かシリーズ化されてるのかと思いきや、あと1作なのね。。。2025/10/04
サンディK32
12
骨董は魔道、幕末期の物語だが国の動向に関わり無く、其々の生き様に焦点が置かれてる趣きの、サスペンス感の強い物語。専門的な話はともかく、頻繁に繰り出される偶然性には若干はなじらんでしまい、今一つ入り込めず… 火坂氏の小説は実在の人物ネタがやはり面白く感じます。連作なので、機会があれば又。2016/11/27
naolog
10
2巻の後に1巻を読んだせいか、征次郎のやんちゃさが目立つ。骨董の知識が少しあると、知的に感じられますよね。2016/09/26
ふみえ
8
骨董のちょっとした蘊蓄が語られ物知り気分。贋物か真物か、なんで分かるのか?カッコいいな。第二弾も読もう。2016/05/14
てっしー
5
「骨董は、ただの我楽多なんかじゃない...人はその真実の美しさに、高い金を払うんだ」(p.439)・・・実に面白かった!幕末の骨董屋さんを主人公にした連作集ですが、この本自体が、まさに掘り出し物!蒐集癖のある私には、この本の登場人物の狂気が痛いほどよく分かります。陶磁器や掛け軸など、様々な骨董品の雑学も身について、非常においしい小説です。出てくる料亭や和菓子屋さんなども実在した(している)ものも多く、その点からも楽しめます。主人公のキャラがイマイチはっきりしなかったことだけが、ちょっぴり残念。2012/09/26
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