内容説明
日本という国に「志」高きサムライがいた時代から、指導者のバイブルとして読み継がれてきた、至高の書をわかりやすく現代語新訳。また編訳者により、さらにわかりやすい解説もつけている。本書には、真のリーダーを目指す人、大いなる志を立て、自分の運命を切り開き、世のため人のために尽くさんとする人への、人生の指針が刻み込まれている。著者・佐藤一斎は、江戸末期より明治維新の時期に活躍した志士たちに多大なる思想的影響を与えた人物であり、佐久間象山、中村正直、山田方谷、さらには西郷隆盛など、日本を動かした、名だたる英傑が感化された人物である。特に西郷においては、自身が島流しにあった不遇のときに本書にちりばめられた名言を座右の銘として、その中から101条を抜書きし、つねに諳んじた。自らの心の危機、さらには大きな壁にぶつかっている人には、その一言一言が、深く胸にしみ、明日への指針となることだろう。
目次
1 言志録
2 言志後録
3 言志晩録
4 言志耋録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘭奢待
41
以前、仕事でかなり追い詰められていた頃にこの本を手に取った。当時の自分に響くところがあり、とても励まされた。その後、全編を読んでみようと講談社現代文庫版全4巻を手元に揃えたが、いつしか積読の奥底に沈んでしまい、自分の状況や思想も変わって来たこともあり、断腸の思いながらとうとう整理処分に。 佐藤一斎先生、機会があればいずれまた。 2019/08/23
佳乃
38
色んな知識を得る、または、それを教訓にするにはいい本だと思います。それを自分自身がどれだけ実践できるかだろう。今回のこの本にはかなりの付箋箇所が・・・少しでも気持ちがそれそうなときはまた、読み返そう。2016/03/10
茉莉花
30
この本は凄すぎる!何が凄いって書いてある内容も素晴らしいのだがこの書が吉田松陰の師(佐久間象山)のそのまた師(佐藤一斎)に寄って書かれているのだから重みが違う!しかも、あの西郷隆盛の座右の書でもあり、島流しにあって心が折れそうになってもこの書を読んで必死に耐えたというじゃない。私も手元に置き、読んでは自分に喝を入れようと思った。欲を持たぬ方が人は破滅しないで済むからその方が幸せだと思っていたけど欲も善のことに使えばエネルギーとなって発展に貢献する。一番大切なのは大志を抱くこと、それが立派な人間としての道だ2016/07/16
獺祭魚の食客@鯨鯢
24
西郷吉之助が座右の書としたという人生指南の名著です。菜根譚と似ていますが、年代ごとのリーダーとしての心構えを示していて、私たち凡夫も勇気をもらえる表現があります。 徒然草や枕草子ほどシニカルでなく、波乱万丈の人生を生きた西郷には心の拠り所になったのでしょう。 私も昧読してスルメのように噛みしめたいと思います。2018/05/29
おせきはん
23
昌平黌の儒官を務めた佐藤一斎が綴った、心の持ち方、生き方の指針に関する箴言集です。次から次へと繰り出される筋の通ったストレートな言葉は、そのようにありたいと思うものばかりで、心が洗われました。折に触れて読み返します。2021/03/22
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