角川文庫<br> 双生児は囁く

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角川文庫
双生児は囁く

  • 著者名:横溝正史
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784043555024

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内容説明

真鍮で作られた檻の中に飾られた真珠の首飾りは、「人魚の涙」と呼ばれ、デパートで展示されていた。ところが平日の昼すぎ、数名の客の前で、「人魚の涙」の番をしていた男が殺され、また首飾りを持ち去った女も奇妙な死を遂げてしまう。幾重にも絡んだ謎を解き明かすのは――。表題作ほか、名探偵・金田一耕助を生み出したミステリの巨匠・横溝正史が遺した短篇。汁粉屋の娘/三年の命/怪犯人/空家の怪死体/蟹/心/双生児は囁く/を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

167
★★☆☆☆ 横溝の未刊行作品を集めたものだが、未刊行なだけあってあまりレベルは高くない。 唯一の中編となる表題作は二転三転する話でそこそこ良かったが、登場するキャラの魅力に欠けていたためあまりインパクトを残せず、ラストも意味がわからない。 乱歩の『孤島の鬼』を想起させる『蟹』や、同じく乱歩の『魔術師』と似たプロットの『怪犯人』はまぁまぁ好き。 それ以外は、横溝の筆力が高いために割と読めるものの、オチのつけ方が強引でほとんど心に残らなかった2020/04/07

みや

43
文庫未収録の短編7作収録。金田一シリーズ以外の横溝作品は初めて読んだ。「三年の命」の設定がとにかく素晴らしい。ツボすぎる。産まれてから20年以上、暗い部屋のベッドに寝かされたまま歩くこともなく、日に一度だけ布で顔を覆った男から麺麭と水をもらうだけの生活を送っていた青年が、『三年間の夢を与える』という手紙と共に拾われる物語。ぜひとも長編で読んでみたかったが、謎が多いまま終わる今回の短編も好きだ。22年間の記憶を失った男が前日に人を殺したと自首する「命」、双生児二人が探偵として謎を解く表題作も面白かった。2017/07/08

ペグ

29
横溝正史、初読。「双生児は囁く」。この題名に背筋がざわざわする短編集でした。特に(三年の命)はカスパー・ハウザーをモチーフにしていて(ポール オースターも描いているし、ヴェルナー ヘルツォークの映画も好きだったので)とても興味が湧きました。いやぁ〜面白かった。次回は長編を‼︎2016/11/18

coco夏ko10角

27
ノンシリーズ・7つの作品収録の短編集。『蟹』が良かった。『双生児は囁く』の夏彦冬彦の双子タップダンサーはシリーズになってもよさそう、地方に公演にいった際に事件に遭遇したり。 汁粉屋の娘/三年の命/空家の怪死体/蟹/心/双生児は囁く2021/03/23

きのこ

24
未刊7作品を収録。金田一シリーズとは一味違うけど、さすがストーリーテラーの横溝さん、どれも面白かった。2017/09/04

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