内容説明
クレアは夜の薔薇園にひとりたたずんでいた。ここはグリフと過ごした思い出の場所だ。南部有数の大富豪にして、若きＣＩＡ幹部。冷徹な頭脳と熱い肌を兼ねそなえた男性。いまだクレアが愛してやまないグリフ・キャボットは1年前テロリストの凶弾に倒れ、帰らぬ人となった。グリフ、あなたがいなくて本当に寂しいわ。今わたしを苦しめている難題も、あなたならきっと……。ふいに闇と濃い霧の向こうに人影が浮かびあがり、深みのある声がクレアの思いをさえぎった。「きみの力になりたい」■ＲＩＴＡ賞を2度も受賞したゲイル・ウィルソンのミニシリーズ『孤高の鷲』。正義に燃える元ＣＩＡのエリートたちが紡ぐ大人のラブストーリーです。本作では、死してなおカリスマ性を発揮するトップエージェント、グリフの秘密が明らかに？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
20
積ん読解消中。弁護士ヒロインはシングルマザーとして娘を育てている。父親で元恋人のヒーローはCIA、ヒロインが別れを切り出した後で亡くなっている。娘が誘拐され、実はヒーローが生きていると知らされ困惑するヒロイン。大概ドラマチックな導入部分なのになんでしょうね、どうも入り込めなくて斜め読みに。ヒロインに感情移入出来ないから？親しい人物の裏切りを匂わせる展開にもドキドキしなくて冷める。うーん。2021/11/11
akiyuki_1717
4
このシリーズは間を抜いて読んだけど、やっぱり好きになれない。ヒーロー、ヒロイン共に出来る人達なのに、やってることが幼稚すぎる。別れる時もヒロインは妊娠してると分かってたわけだし、ヒーローもヒロインを責めて入るけれど、別れてからヒロインが出産したのを知っても、別の男性の子供だと思い込んでいたり、元々ふたりの間に信頼が全くなかったのだから、上手くいくはずがない。誘拐犯も結局は裏切られたお返しをするんだけど、誘拐するって、やり方が卑劣すぎて、暴力は無くても読む気が削げた。2018/05/10
aiko
3
謎が多かった元CIAのチームリーダー、グリフと弁護士のクレア。1、2作目の伏線を回収する今巻、ロマンスだけれど表紙のような甘さは無く、しかしそれが良い！な緊迫感のあるロマサスでした。2023/03/20
はる@夏の霜
2
このシリーズを<1>から読んできて、これが一番サスペンスものっぽい。 犯人の目星は読者なら早々につくだろうけど、動機が弱いかな。むしろCIAに取り残されてしまった彼が気の毒に見える。 ヒロインはあまり好きなタイプじゃない。おそらく<1>や<2>より知的な設定なんだけど、そう思えない。 ホークを裏切り者と思い、自分の考えが正しいと思い込むあたりが嫌。2011/11/13
