内容説明
老中・越智但馬守が何者かに襲われた。水戸藩にゆかりの道場「有志館」が怪しいと睨んだ、南町奉行所の筆頭同心・近藤信吾は単身、道場へ乗りこんでいくが……。奉行所へ出仕するのが大嫌いで、大法螺吹きの‘ふろしき同心の軽妙な人情裁きが冴え渡る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
jima
18
今ひとつのめり込めない2017/11/23
文句有蔵
4
まぁまぁ面白かったが、どうもこの南町奉行所の筆頭同心近藤信吾という男、誰かに似ている。「北町奉行所」の主人公軍兵衛だ。軍兵衛を軟派にしたらこうもあろうか、という人物像である。またこの作者の物語は何冊か読んだが、いづれにも共通している致命的欠陥、筋を追うばかりで脇役達の人となりの描写が薄い、という悪癖は本書でも健在。だから物語を読んでいる気がしない。粗筋を読んでいるような薄っぺらさがある。骨子は面白いのだから、そこいらへんがもう少し巧みになれば充実した内容になるだろうと思うだけに残念。熟成待ち☆2015/07/09




