新潮新書<br> 14歳の子を持つ親たちへ

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新潮新書
14歳の子を持つ親たちへ

  • 著者名:内田樹【著】/名越康文【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2011/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 120pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106101120

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内容説明

いったいこの時代に子を持つというのはどういうことなのか。「子どもたちの暴走」にどう対処すればいいのか……。思春期の子どもたちと日々向き合う精神科医と、「成熟」や「学び」について考えつづける仏文学者が徹底的に語り合う。役割としての母性、「子どもよりも病気な」親たち、「ためらう」ことの大切さ、脳と身体の関係など、意外な角度から親子の問題を洗いなおす。少しだけ元気の出る子育て論。

目次

第1章 道徳という「フィクション」を作り直そう
第2章 病気なのは親の方?
第3章 二極化する文化資本
第4章 「自分」は一つではない
第5章 教養とは「何を知らないか」を知ること
第6章 義務教育は十三歳までに?
第7章 エンタテインメントという「大いなる希望」
第8章 親は役割である

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

54
中盤でダレてきて、飲み屋でのオヤジのヨタ話かよ~っというそれこそオッサン独特の「間合い」に「居着き」を感じてしまった。どこでオチるんだろ?と思いきや、後半の2ページでうわ~っっと思った。心身感覚の「ズレ」、他者と自己の間から乖離していく感じ。脳と体で感じること、思春期における様々なズレを説明する言葉を獲得するまでの葛藤をあちこち話が飛び散りまくりどうなることかと思ったら、結局、家庭は「土壌」。親子関係は所詮テンポラリーな関係だからこそルーティンワークが大事だな~。っていう話の着地に、すごく感動した。2015/06/01

てんちゃん

34
病院の互譲文庫にあったので、頂戴しました。内田樹氏と中越康文氏をについてこの本で始めて知りましたが、とてもクレバーなお二方ですね。10年以上前に描かれたものですが、フムフムと読ませてもらいました。現場にいる方なだけに時流を良くとらえている。他の著書も読んでみたいな。母性は生まれつき持ったものではない、演じることで持ち得ていくものという捉え方に納得。今年流行った「義母と娘の…」もそういうことですものね。子供が巣だつまで、もうひといき、頑張って演じてみますか。2018/10/21

まーちゃん

28
2/3くらい読んだところで、コレって何の本だっけ?とタイトルを見直した。読み物としては読みやすく、おもしろかったけど、なんでこのタイトルに?/マッピング(教養の基本であると同時に暴力の解発装置。目で見え、手で触れられるモノに対するマナーと、そうでない(見えない・触れない)モノに対するマナーは違う。=デジタル=ネット上での人間は残酷になる)/均質性の高い集団の中で子どもは(大人も?)生きにくくなる。(限られた資源の中、同じ食性、同じ活動時間帯、同じ行動パターンの人間が集まれば潰し合いは必然)etc. 2013/04/21

kochanosuke

25
今年1冊目は、昨年からの内田樹さんマイブームに乗ったチョイス。わが子も今年中学に上がることだし、好物の「対談本」でもあるし。思春期の子どもの豊富な臨床事例をお持ちという精神科医さんがお相手。特に後半は意気投合しちゃってて、対談本としてはイマイチ。達見(のように思える)を次々と、まるで決めゼリフのように断定調でくり出す無敵の内田さんをタジタジとさせたり、すごい極論に勇み足を踏ませてしまうような凄腕の論客…いないかな。「ディベートは最悪の教育法」なんて小見出し、非常にそそられるんだけど、内田さんの鋭い視点と鮮2013/01/02

ネギっ子gen

23
大好きなお二人の対談。タイトル名は、精神科医・名越先生が<思春期の子どもたちについて豊富な臨床事例>知見を持ち、仏文学者・内田先生が<「子供が日本社会の最弱の環であり、社会がそこから綻びてくる」という暗鬱な予見を有している>ことから。春日先生の<親子関係は期間限定の、テンポラリーな関係で、終わりは必ず来る。つまり子どもに対して親が影響を与えたりとか、ある程度言葉が届く時間って限られているんです。だから、その時間に届く範囲のことを考えて、その中でできるだけ具体的な提言をするということに尽きる>の言に賛成。⇒2020/10/21

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