内容説明
「遺言には、所領はマリア・エリザベスに与えるとあります」客の言葉を小耳に挟んだマリアは驚いた。伯母に引き取られて以来、召使い同然に扱われてきたが、実は自分は公爵の娘で、亡き母の所領をもらえるらしいのだ。マリアは伯母の家を飛び出し、馬を駆って所領を目指した。所領まであと少し。そう思ったとき、突然近づいてきた別の馬のせいで、彼女は鞍から振り落とされた。もうろうとしつつ目を開けると、放蕩貴族然とした男が立っている。一分一秒も惜しいのに、彼が漂わす魅力的な雰囲気に行く手を邪魔されることになりそうだ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷしゅけ
1
【リアはおばの家で生活をしていた。賃金のいらない召使として。ある日、リアは客とおばの会話をきいてしまう。そこに出てきたのは自分の名前だった。】ハーレークインらしいシンデレラストーリー。予定調和、大団円。時代劇をみているような安心感だった。満足のいく作品だ。ただ、欲を言えば父親の活躍の場があってもよかったかもしれない。2012/10/25
マダム・F
1
やはりコミックスでは表現しきれないものがあるよな~~ということで探して読んでしまいました。2009/01/28
みーさん
0
前半はヒーローがヒロインの見かけだけに惹かれてるだけみたいでちょっと嫌な感じがしたけれど、後半ヒロインの身元が判ってからヒーローが自分の気持ちに気づき始め、また話の展開も良くなって楽しく読めました。でもこのヒーロー、ヒロインが初めはどこかの貴族娘、後半は公爵の娘って判って手を出してそれで済むと思ったのかな?2012/12/11
くろうさぎ
0
預けられていた?こき使われていた親戚の家から逃走中、馬で競争していたヒーローに遭遇したヒロイン。気の強いヒロインがすきです。2008/09/19