内容説明
★彼の支配する王国に引きずりもどされるわけにはいかない。★モーガン・コンローにこんな姿を見られるなんて！セリーナは交通事故で怪我を負い入院していた。事故の知らせを聞きつけ、彼は病院にやってきたという。母親がモーガンの父親と再婚したとき、セリーナは十二歳。何かと優しくしてくれるモーガンに淡い恋心を抱き、十七歳になるや、とうとう愛を告白してしまった。ところが、それを境にモーガンは急に冷たい態度をとりはじめ、ひどく傷ついた彼女はコンロー家を飛び出したのだった。今、二年ぶりの再会で目頭をうるませるセリーナに、モーガンが低い声で言い放った。「きみを家に連れて帰る」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
読み友さんの感想から久しぶりに読みたくなって。テキサスの独特の雰囲気と、女子にも自分の気持ちにもおそろしく鈍感だけど、頼もしい寡黙牧場主男子をたのしめるHQです。といっても、自分が一番気に入ったのは主人公たちよりも存在感がある双子の姉妹。彼らの画策のおかしいこと。自分の中に引きこもりがちなお二人さんを上手に刺激し、思う様に操る老獪ぶりににやり。こういう婆さんになったら楽しいかも。鈍感男子がやきもちの末に吐く「（群がってきた）蛾の一匹にこんにちはと言ってくれ」が最高！2021/10/28
びわ
7
確かに鬼畜度は低かった。そして自分の気持ちに鈍いヒーローだった。どんな気持ちの変化でプロポーズを決意したのか描写してくれていたら完璧だったんだけどなあ…式後の告白は素敵だった(*^^*)でもヒロインのためには、プロポーズの時に言ってあげてほしかったなあ。珍しくも穏やかなロマンスだったわ。家政婦姉妹は最高でした！2013/05/17
すっちゃん
6
⭐️⭐️⭐️ 事故にあったヒロインを、２年前に拒絶した義兄のヒーローが迎えに来てからのお話。特に何かが起こるわけでも無く、ほんの何日かのヒロインの行動や心理描写が細かく描かれていて、珍しいなあと思いながら読了。故に、分かる〜と思える部分と理解不十分な思いが交錯した。2018/06/25
キッチンタイマー
5
内省的でいい雰囲気で続く物語。無骨なヒーローが義妹の魅力に気がつくシーンが もし彼女が馬だったら繁殖の計画にかかるのだか、自分が種馬になったら、と妄想するとか、どうも何かズレてる。これではヒロインが感じる片想いも的はずれではなく、熱意ある女性と家政婦姉妹の働きがあってこそで幸運であったのはヒーローこそというか。ラストの告白は、愛をもらうのは誇りを預けられることなんだなあと。単純な愛の告白ではないのがいい。2013/08/11
ぽこ
4
二人の気持ちが通じ合うまでの、ヒロインの心情に涙でした。ヒーロー、鈍感すぎるでしょ！！2014/08/09
