内容説明
「僕は君たちを二人ともクリセイスに連れていきたいんだ」エルサは、ステファノスという男性の提案に驚いていた。オーストラリアで暮らす彼女は、四年前、親友夫妻を事故で亡くし、残された娘のゾーイを引き取って一人で育てていた。そのゾーイが地中海の公国クリセイスの王位継承者になったというのだ。ゾーイの父親がその島国の生まれとは聞いていたけれど、まさか摂政であるステファノスから、一緒に帰国を迫られるなんて。それも、まだ八歳のゾーイの養育係として。これまで研究を続けてきた海洋生物学以外、何も知らない私が……。ためらいつつも、エルサはわが子同然のゾーイのために島へと旅立った。幼いころ夢見た宮殿へのあこがれと、まだ見ぬ国への期待を胸に。■国王亡きあと、三つの公国が復活したダイヤモンド諸島。三部作のフィナーレを飾るのは、最も小さな国クリセイスの物語です。地中海の島々が美しい印象を残す最終話を、ぜひお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
24
コミックもよかったんですが、やはりページ数の関係でカットされてしまった部分がもったいない。ヒーローが王子さまなのに苦労人で、優しく信頼できて我慢強いので(暴言なんて吐かない。決めつけない。真摯で紳士。間違っていたらちゃんと謝罪できる)安心。ヒロインは悲惨な事故後、必死に親友の遺児を育てているので世間に対してがちがちに壁を作っていますが彼女の立場を思えば納得。愛情深いヒロインのおかげでゾーイは素直で可愛く賢い女の子に育ちました。特筆すべきは王子さまがボクサーショーツ一枚でプロポーズする場面でしょうか(笑)。2016/03/24
みろん
1
王女だと知らずに亡親友夫妻の娘を引き取って育てている未亡人の海洋生物学者と、その王女の後見人となった摂政とのロマンス。すごくロマンチックな邦題だけど、これが「海亀が住む島」からきてるとはすぐにわからなかった(笑)。2010/11/20
ちはや
1
至極真っ当なヒーローだったわ。傲慢でなく、ブレもないというか(笑)お得意の動物は赤ちゃん亀と子猫。 ラスト間際の侍従長の言葉を読んで、言ってることは正反対なんだが、カリオストロの城の銭方警部を思い出した。泣けた。2010/09/26
Mari
0
★★★★2011/03/10
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