内容説明
「誰かがパパを殺そうとしているんだ」あどけない少年の口から出た物騒な言葉に驚き、探偵アリーは事情を探るため、その父親に面会を求めた。噂によれば、投資で巨万の富を築いた彼ジェイク・ラーソンは妻を亡くして以来心を閉ざしたままらしい。広いオフィスでいざ対峙すると、アリーは思わず吐息をもらした。輝くブロンドにたくましい体躯、そして官能的な琥珀色の瞳……。いけない、彼に心を奪われに来たわけじゃないわ。自分を戒めながら、彼女が話を切りだしたとたん、ジェイクはけんもほろろにつっぱねた。「出ていってくれ」
感想・レビュー
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akiyuki_1717
1
面白くないという訳ではないけれど、ヒロインの行き当たりばったりの、自己中心的な行動がどうも好きになれない。終盤に自分で反省するんだけど、母親の再婚で幸せな生活を送ってきたのに、結局は嫌っている実父の性格をそのままに生きてきたって感じで、ヒロインにさんざん父親の悪口を言わせてる意味が分からず、イライラした。ヒーローも妻の死がまるで自分のせいのように六年たってもウジウジしてるのには少々ウンザリした。飲酒運転の車が突っ込んでくるのは、運転時間が夜でも昼でも関係ないだろうし、あまりにネガティブで疲れた。2017/04/02