内容説明
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普段カトリック作家、ブルジョワ作家としてのみ語られがちなモーリャックを、文学者としてだけでなく、主としてアンガジェ(社会参加)に積極的な活動をしたジャーナリストとしての面から眺め、その活動を具体的にたどり、ヒューマニズムに満ちた精神の軌跡をたどったものである。
目次
第1章 モーリャックのアンガジュマン(社会参加)の軌跡(偽善的ブルジョワ社会とのたたかい-キリスト教民主主義の立場に立って
衆愚的民主主義への憎しみ-反議会民主主義 ほか)
第2章 ブルジョワとしてのモーリャック(ブルジョワ社会を擁護するモーリャック-資本主義社会に対するモーリャックの基本的見解
モーリャックと社会主義者たち ほか)
第3章 文学の中におけるヒューマニスト・モーリャック(情熱的人間-モーリャックの愛した人々
女性へのまなざし-モーリャックの小説のフェミニズム ほか)
第4章 モーリャックの矛盾(『テレーズ・デスケルー』における不快さ
ブルジョワ生活の享受をめぐって)