内容説明
細谷先生は、聖路加国際病院の小児科医として約四十年、病気や障害をかかえる子どもたちのいのちと向き合い、成長を見つめ続けています。『暮しの手帖』で1997年から掲載している随筆は、読む人すべての心にしみこんでいく、温かさがあります。たとえ、あなたが自信をなくしかけたときでも、前向きに生きる力をよびおこしてくれるでしょう。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
目次
第1章 いまどきの子どもとむかしの子ども(ひぐまも子どももジュースが好き こどもの頃を思いだしてほしい ほか)
第2章 子どもの病気物語(かぜかなと思ったら体を中からあたためる 大人たちの無関心さはどこからきたのか ほか)
第3章 小児科医は考えた(患者さんが安心するためのインフォームドコンセントなのに なりたいものがいっぱいあった ほか)
第4章 大人たちへ、子どもたちへ(子どもの「初めて」の気持ちによりそってあげたい イメージを育む美しい歌を子どもといっしょに歌おう ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1039kuri
20
暮しの手帖掲載のエッセイ。あったかい心で長年小児科医のお仕事に真摯に取り組んでこられた細谷先生の語り口に引きつけられます。お人柄を感じさせる文体が、とても魅力的です。2014/08/14
月華
5
図書館 2005年3月発行。先生の暖かさが伝わってきます。読んでいると、暖かい気持ちをわけていただいている気がします。2017/04/10
ten ten
2
病気と闘う子供たちに残された時間をサポートし、多くの看取りを経験してきた小児科医の思い出深いエピソードの数々。一つ一つの情景が目に浮かび、心が温かく包まれ、幾度も涙しました。 人との繋がりが遮断されつつある今、本書とのめぐり逢いで豊かな心を取り戻せた感じがしました。 読了後ふと我に帰り、健康な身体である事が何と有り難いことか。身に染みました。 そして筆者は大事な警告を発しています。 技術の進歩はあれど、心と心の触れ合いは置き去りにされていると。2022/01/13
Yukiko Mitani
2
細谷先生の温かなお人柄が伝わってくるようなエッセイ集。私も、日々の生活の中でいいことさがしをしていこうと思います。2013/09/03
kokeko
1
温かいお人柄がにじみ出ています。病院での小児科のお仕事が利潤追求と相容れないこと、安心してお仕事が出来るように環境が改善される事を願わずにいられないです。 広隆寺の弥勒像に会いに行きたくなりました。2015/06/14