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内容説明
『経済表』を考案したケネーはルイ15世寵妃の侍医であり、『国富論』の著者・スミスは道徳哲学の教授だった。興味深い経済学草創期からリカード、ミル、マルクス、ワルラスを経てケインズ、シュンペーター、ガルブレイスに至る12人の経済学者の評伝と理論を解説。彼らの生きた時代と社会の発展をたどり、現代経済学を支える哲学と思想を再発見する。(講談社学術文庫)
目次
なぜ経済学の歴史を学ぶのか
フランソワ・ケネー―「エコノミスト」の誕生
アダム・スミス―資本主義の発見
デイヴィッド・リカード―古典派経済学の完成
ジョン・ステュアート・ミル―過渡期の経済学
カール・マルクス―「資本」の運動法則
カール・メンガ―主観主義の経済学
レオン・ワルラス―もう一つの「科学的社会主義」
アルフレッド・マーシャル―「自然は飛躍せず」
ジョン・メイナード・ケインズ―有効需要の原理
ヨゼフ・アロイス・シュンペーター―「創造的破壊」の世界
ピエロ・スラッファ―「商品による商品の生産」
ジョン・ケネス・ガルブレイス―「制度的真実」への挑戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kk
16
スミス、マルクス、ケインズを始めとする12人の経済学者について、それぞれの時代背景に触れながら理論のエッセンスを紹介。各人の思想・理論が如何なる問題意識から生じたか、その後の経済学の歩みにどのような影響を与えたかを概説。手際良くまとめられているので、頭の整理をするのに最適かも。他方、これは一般向けの概説書ではあるものの、決して入門書ではないので、前提知識無しに読むのは辛い。kkはかなり苦労しました。それにつけても、驚くべきは著者の該博さ。いったいこれまでどんだけの書物・論文を読んでこられたんだろ。2020/07/18
またの名
15
時々数式が入る一見すると地味な解説ぽいが例えばアダム・スミスを自由放任主義とする俗説に異論を唱え、国家の責務として①軍事②法秩序維持に加え③大規模な利益を産む公共事業を挙げていた事実に注視。そんな感じでミルについても漸進主義的だけど相続権は私的所有の原理に反すると論じてたのを取り上げ、「ケインズ革命が創り出した神話によって、ケインズ以前の経済学者はすべて自由放任主義者であったという誤解が巷に広がっている」と指摘。短期的な利益を求め満ち足りた多数派と下層階級の米国分断を予言するガルブレイスで、綺麗に閉じる。2021/01/21
Haruka Fukuhara
11
ざっと。面白かった。時間があるときに再読しよう。2017/09/03
ふみすむ
11
歴史や制度を扱う経済学者はしばしば主流派の新古典派経済学に批判的であるため、経済学史や経済思想を扱う学者に対しては、どの立場からそれを述べているのか常に注意する必要がある。しかし、アダム・スミス、マルクス、ケインズを含めた12人の経済学者に章を割き、その生涯や思想や理論を紹介している本書は主流派批判一辺倒でもなければ、重農主義のケネーから新リカード派のスラッファ、制度派経済学のガルブレイスに至るラインナップによってむしろ主流も異端も相対化してしまうほどバランスがとれたものとなっている。2017/05/25
筑紫の國造
10
ケネーからガルブレイズまで、12人の主要な経済学者の小伝と彼らの事績、その経済思想のを辿る。小伝の方はなかなか楽しく読めた。ただ、肝心の経済学部分となると専門用語が多く、残念ながらそれほど分かったとは言えない。分かる部分もあったが、分からない部分がより多かった。初学者よりも、ある程度知識のある人向けの本かもしれない。2024/07/26
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