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内容説明
蜀の皇帝・劉備の下には、誰もがうらやむ三人の人物がいた。「天下三分の計」を説いた天才軍師・諸葛亮、一騎打ちを得意とした暴れん坊将軍・張飛、そして、武の神、商業の神と称えられた三国志最大の英雄・関羽である。劉備、張飛と義兄弟の契りを結び、“共に天下を正す”という大義に命を賭けて戦い続けた関羽。愛馬・赤兎馬を駆り、青龍偃月刀で次々に敵を薙ぎ払うその姿は、天下無双の豪傑として全国に知れ渡ったという。事実、西暦200年の白馬の戦いで、関羽は馬を駆って数万の大軍の真っ只中へ踊りこみ、猛将・顔良の首を血祭りにあげて悠々と引き上げた。そのあまりの豪胆な行動に、敵軍は誰一人立ち向かえる者がいなかったと言われている。「義」を重んじ、武芸のみならず高い教養をも併せ持っていたと伝えられる関羽。いかなる時も劉備に信を置き、愚直なまでに主君に仕え続けた男の堂々たる生涯を描ききった長編歴史小説。。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スー
20
15劉備との出会いから始まると思いきや張遼との出会いから始まるとは予想外でした。演義とは少し違い関所破りはないし周倉は出てこず代わりに陸渾という海賊が出てくるし関平は養子ではなく実子で関興まで登場する。関羽が荊州に残ったのは益州攻略には正義感が強い関羽を連れて行けないと遠ざけたのが理由、少し悲しい話でした。2020/01/22
shinjitaka
1
正直言って、中華街にある関帝廟が関羽を祭っていることは知らなかった。 それから、関羽、張飛って簡単には日本語変換できないことも今回分かった。劉備はできるのに。2012/09/26
Ryuji
0
★★★☆☆「三国志」の登場人物にスポットを当てその人を主人公とした小説は多数あります。そういう小説は「三国志」の物語そのものを知っていることが前提なのだと思います。この小説も長編「三国志」が急ピッチで進んでしまうので、「三国志」の予備知識が無いと全く面白く無いかも知れません。関羽と張遼、お互いが敵でありながらの友情が良く描かれています。2013/01/22