出版社内容情報
日本曹洞宗の開祖、道元禅師(1200-1253)の生涯と思想を紹介しながら、その生き方や考え方が現代に生きる私たちにどのような示唆を与えてくれるのかを解明する。「いかにして仏教を人生に活かすか」を探究してきた著者の研究・思索の集大成。
目次
第1章 道元という人
第2章 比叡山から建仁寺へ、そして入宋
第3章 「身心脱落」
第4章 深草時代の道元
第5章 道元の北越入山
第6章 鎌倉に下向する
第7章 京都における示寂
第8章 道元が教えてくれたこと
著者等紹介
ひろさちや[ヒロサチヤ]
1936年(昭和11年)、大阪市に生まれる。東京大学文学部印度哲学科卒業、東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。1965年から二十年間、気象大学校教授をつとめる。退職後、仏教をはじめとする宗教の解説書から、仏教的な生き方を綴るエッセイまで幅広く執筆するとともに、全国各地で講演活動を行っている。厖大かつ多様で難解な仏教の教えを、逆説やユーモアを駆使して表現される筆致や語り口は、年齢・性別を超えて好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GX
4
YouTubeで良く観るのは、親鸞。100分で名著の日蓮の手紙は、面白かった。だけど、しっくりくるのは、道元かな。何で修行をするのか、典座の話など、感覚的に、そう思うよねー、と感じました。「修証一等」、「即今、当処、自己」などの言葉も覚えておきたいです。2022/03/24
Go Extreme
1
道元という人; 禅僧&哲学者 政治家の血 比叡山から建仁寺、そして入宋: 政治・目的論的思考 船中・老典座との出会い 生活禅の発見 まじめさの功罪 仏になることを求めす 身心脱落: 開悟 自我意識をなくす 苦しいときは苦しめばいい 深草時代: 天台宗にケンカ 正法眼 東福寺と円爾 北越入山: 永平寺建立 絶対平等 フルタイム修行僧養成 永平清規 鎌倉に下向: 国家権力との関係 二千石寄進 京都における示寂: 道元の遺偈 承陽殿 道元が教えてくれたこと: 分別智と無分別智 仏性の中で苦しみ、悩む 作法<行法2024/09/15
老齢症状進行中
0
随分以前は、よく読んだひろさんの著作。立松和平さんの「道元禅師」上と中を読んで、他の方の道元著作もよ思い読みました。この本を読んで、逆に立松さんの著書の偉大さ(フィクション部分も含めて)を感じることになりました。 それにしてもひろさんの著書は読みやすいなあ。2025/05/06