内容説明
エイズウイルス感染を知ってから、むしろ私の人生は自由だ!
強く、楽しく、ときにせつなく。一度は絶望の淵に身を沈めた、HIVと共に生きるドラァグクィーンの半生記。
目次
詩-熊夫人の告白
旅立ち
詩-誕生/世界は「あ」から始まった
男たちの社交場
詩-あなたを許します
凶暴なるもの
男の紋章
詩-visible/物言えぬ者の存在証明
詩-毒の種(ストックリン)の狂詩曲(ラプソディ)/陳腐な愛
初恋
詩-さくらさくら/センチメンタルジャーニー
旅の途中
詩-熊夫人の告白2/血の問題〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きつね
4
「あなたが私の体の中に/HIVを残して去っていったことを//私はそれらの全てを許します」2016/08/12
nickkk
2
ホモは文豪。と言わしめるのは多く悩みを自問自答していて内省が得意、居場所を探すために発達した情報交換能力の賜物なのだろう。解説の方がわけが分からないのを読み、その姿に落ち着いたのは考え抜いた結果だろうと考える。内容は目覚めの話がほとんどで、エイズが発覚して自殺しようとするまでも文章として本当に軽く、手軽に読める。長谷川博史さんはゲイ雑誌を創刊した編集者で日本のHIV陽性者のネットワーク組織であるジャンププラスの創設者としても知られ、HIVの認知を広げることに尽力し成果のある方というのもためになるポイント。2025/07/07
ヨイドレテンシ
0
借り本。読み始めたら一気に読んだ。「病めるときも健やかなるときも、人は死に向かって軽やかに歩む」。差別や偏見がある分、マイノリティのほうが自由に生きるというか、生きざるを得ない部分があると思った。長々お借りしてすみません。2013/06/26