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内容説明
あの店はいつも客がいないのになぜ潰れないのだろうか?――この本では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。細かい財務諸表は出てきませんし、専門用語もそれほど多くありませんので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っている方でも、きっと会計に対する見方が変わるはず。
目次
1 さおだけ屋はなぜ潰れないのか?―利益の出し方
2 ベッドタウンに高級フランス料理店の謎―連結経営
3 在庫だらけの自然食品店―在庫と資金繰り
4 完売したのに怒られた!―機会損失と決算書
5 トップを逃して満足するギャンブラー―回転率
6 あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか?―キャッシュ・フロー
7 数字に弱くても「数字のセンス」があればいい―数字のセンス
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
387
おもしろかった。本当に会計に縁がない人でも、会計の考え方を身近な例を用いてすごーーくわかりやすく教えてくれる本。難しい専門用語は使わず(なにしろ、損益計算書や貸借対照表が出てくるだけで注意書きがされるレベル)、とっつきやすい。単に企業の会計だけではなく、個人の家計レベルで会計の考え方を取り入れたお金の管理、買い物をする際の考え方も教えてくれていて、タメになる。ただ、kindle版の場合、小見出しが本文とまったくおなじフォントでわかりにくいのが玉に瑕。2017/10/26
馨
284
難しそうと思って読まず嫌いしていましたが読んでみるととてもわかりやすかったです。さおだけ屋の謎もわかってスッキリ。
ehirano1
228
今更かもしれませんが色褪せずに面白いと思いました。具体的には、ビジネスの仕組みを上手く転用している点で、何も大型投資や方針大転換とかではなく、あくまで今の生業を工夫/応用するというのはまさに感服モノでした。気になるのは、これは狙ってやったことなのかそうではないのかです。2025/06/04
Miyoshi Hirotaka
202
会計は、「人間の精神が産んだ最高の発明の一つ」と文豪ゲーテが小説の中で登場人物に言わせている。利益や資本は目には見えないが数字になると見えるようになる。また、つなげたり、違った角度から見たりすると物事がシンプルでわかりやすくなる。会計はどうすれば物事を的確にとらえることができるようになるのかということにチャレンジしている学問だ。必要なスキルは加減乗除だけ。数学で挫折した苦い経験があってもハンディにならない。会計は身近な疑問に答えてくれるのである。さおだけ屋から宴会の幹事まで、あらゆるものが教材になる。2014/04/02
やすらぎ
190
会計が苦手な人でも興味を持たせてくれる、公認会計士の本です。タイトルのさおだけ屋、誰しもやっていけてるの?と思ったことがあるかも。読んで納得しちゃいました。住宅地にあるフランス料理屋がなんで潰れないの?商品を完売したら怒られた!…お金を稼げる人の視点って凄いですね。手品みたい。種が分かればなるほどとは思うけれど、自分ではできないのです。百円の商品を買うときに十円安いものを探すよりは、千円の商品を買うときに百円安いものを探す方が効率はいいですよ…。そこは活かせそうですが、私、起業とか経営は向いてないです…。2020/08/16