内容説明
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契沖の首唱した「醜の御盾」の解釈をめぐって、諸説を詳細に検証し、防人歌全歌を対象に考察した上で、仙覚の説いた「頻の見立て」が正しいと結論づけた労作。著者が半世紀以上をかけて解明した執念の書。
目次
序説 「醜の御楯」考
第1章 「醜の御楯」説をめぐって
第2章 「大君のみこと」の態様と、防人たちのそれへの対応-防人歌に見る種々相(その一)
第3章 神を恃むのほかなき心-防人歌に見る種々相(その二)
第4章 防人たちの心に去来し続けた思い-防人歌に見る種々相(その三)
第5章 防人歌と家持-家持は防人歌に何を見何を感じたか
終章 仙覚説成立の可能性
付録 万葉集防人歌略注解