内容説明
アンは王宮の廊下でリースという若者に声をかけられた。誰もいないところで見知らぬ男性と話すのは気が咎めたが、彼の魅力に抗えず言葉をかわした。そこにアンの異母兄たちが現れ、誤解した彼らはリースに襲いかかり、傷を負わせてしまう。この事態を収めようとしてヘンリー王が命じたのは、アンとリースの結婚だった。国王の命令とあらば、逆らうことはできないだろう。しかし、リースはアンと二人きりになると、結婚を無効にする方法があると打ち明けた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
こえん
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権力者(王・王妃)にH/Hたちが振り回されるお話…という言い方もできるかも、ヒーローのモノローグや言動があちこちで笑えたので、イヤな感じはしなかったけど。ヒロイン異母兄たちのどうしようもなさが、なんともなお話でもあった。2009/04/13
たくあん
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ヒーローが奥手で女性慣れしていない、ハーレにしては珍しい作品だった。ヘタレに見える部分もあるんだけどかわいらしくて嫌いではない。お話はそのヒーローの性格に起因するコミカルな部分と、ヒロインの身の上のシリアスさがちょうどいいバランスをもって書かれていて読みやすかった。一方でイマイチ盛り上がりに欠けたかな?という印象も。それでも最後、ヒーローの気付きから懺悔に至る描写はとても良かった。この部分があるから読んで良かったと思える作品。弟のことが宙ぶらりんのまま終わってしまった感はあるけど⋯。2025/11/23




