内容説明
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古典と格闘してきた12人の思想の核をあかす、前人未到の書物の探訪-古典研究の最前線を走りつづけてきた著者がはじめて語る読書録。
目次
藤岡作太郎『国文学全史 平安朝篇』(明治38年)-平安朝文学研究の古典
芳賀矢一『国民性十論』(明治40年)-美意識から見た日本人
五十嵐力『新国文学史』(明治45年)-印象の実感を記述する古典文学史
内藤湖南『日本文化史研究』(大正13年)-自称「他流試合」の秀抜な史論
高木市之助『日本文学の環境』(昭和13年)-独自の環境「みやこ」論
風巻景次郎『文学の発生』(昭和23年)-日本文芸史構想への模索
島津久基『紫式部の芸術を憶ふ 源氏物語論攷』(昭和24年)-古典遺産への感愛の披瀝
西郷信綱『日本古代文学史 改稿版』(昭和38年)-社会人類学的発想の文学史論
益田勝実『火山列島の思想』(昭和43年)-日本的心性の原像の探索
寺田透『源氏物語一面』(昭和48年)-自己検証としての作品論
大岡信『あなたに語る日本文学史』(平成7年)-表現者の古典文学論1
竹西寛子『日本の文学論』(平成7年)-表現者の古典文学論2