内容説明
夏休みの初日雅人は、叔母から預かりものをすることになる。それは、ホムンクルスの処女。彼女の名はサクラといった。生まれたばかりで何も分からない少女、彼女とともに同居生活を送ることになる雅人だが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T
4
高校生の雅人は一学期最終日にオカルト研究員の叔母からある依頼をされる。依頼の内容は、夏休みの間ホムンクルスの少女を預かること。少女との生活を通じて雅人は、自身が無意識のうちに忘却していたとある過去を呼び覚ます。これは、雅人とホムンクルスの少女との一夏のセンチメンタル・ファンタジー。雅人や彼の双子の従妹である美咲、美幸とホムンクルスの少女・サクラが過ごしたさりげない日常と雅人とサクラの関係性が輝き、雅人とサクラの交流の結末に感傷的になる。そんな綺麗だけど切ない一夏の物語でした。2020/04/28
Makos
2
たまにはこういう作品読むのもいいな、と。内容もボリュームも申し分なしでした。2011/06/24
永山祐介
2
切ない後味の、綺麗なお話でした。こういう話大好きです。2005/01/28
みょん!
1
10年ほど前に読んだことを思い出して再読。 前も読んだときにめっちゃ泣いたのを覚えてましたが、今回も変わりませんでした。花火のシーン当たりから目から汁が止まらなくてダメです。 サクラの変化が可愛らしいのは当然として、脇を締める美咲と美幸のふたりがいい味を出しているのですよ。ふたりが対照的だからこそ、それぞれの視点でサクラに影響を与えていて、登場人物の全員がサクラに繋がっていて、逆もまたしかりで。 最初からを思い浮かばせる最終盤とか、本当好きで胸が詰まってあったかくてたまりません。2017/12/10
た〜
1
出会いと別れ、約束と決断の物語。果たして欺瞞は現実になるのだろうか2012/10/14