中公クラシックス<br> モナドロジー 形而上学叙説

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中公クラシックス
モナドロジー 形而上学叙説

  • ISBN:9784121600745

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内容説明

全哲学史を通じて、もっとも博学博識の思想家といわれるライプニッツ。
その思想は、多元的、発散的、流動的なものの中に、すなわち多様そのものの中に、「調和」をもとめるものである。

目次

モナドロジー
形而上学叙説
小品集(対話―事物とことばとの結合 位置解析について―ホイヘンスへの手紙 学問的精神について 事物の根本的起原 必然性と偶然性―コストへの手紙 モナドについて―ワグナーへの手紙)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

39
巻頭の解説が非常に優れていると感じました。ライプニッツの溢れる才能と、政治的な活動は羨ましい位の活発さの反面、それに見合わない境遇。しかし、寂しい臨終に至るまで、己の信ずるところに身を投じた健気さが読み取れる素晴らしい文章です。ライプニッツが展開する神の考察は、『形而上学叙説』に詳しいですが、後世批判される最善説を持ち出すまでも無く、現代的な意義は乏しいといえます。ところが、ライプニッツ自身が文理融合で完全な知識の持ち主であり、幾何学や物理学、言語に関する鋭い言葉に、ここに神がいるという印象を受けます。2019/07/10

Major

38
ライプニッツの『単子論(モナドロジー)』は、17世紀から18世紀にかけての近世哲学における一つの到達点であり、デカルトやスピノザが直面した諸問題を独自の論理で乗り越えようとした壮大な体系である。ライプニッツがスピノザの汎神論をいかに批判し、その思想がどのようにカントの批判哲学へと継承・変容していったかという二つの大きな軸を中心に論じることを通して、その哲学の全容を概観する。→2026/02/03

Major

34
【Note4 】Note3では、善悪問題に関連して、ライプニッツにおける予定調和の考え方について議論し、カント哲学との比較を通して、彼の自由論について垣間見てきた。以下カントがライプニッツの形而上学をどのように「独断論」として批判し、その限界を乗り越えようとしたのか。二つの視点——(1)「二律背反」(2)「自己対象化・自己実現」——から、その思想的対立を掘り下げる。これを通して、自己対象化•自己実現論の視点においてライプニッツ哲学を吟味する。→ 2026/02/24

Major

34
【Note3】さて、Note2において『単子論』主要概念である《予定調和説》及び《充足理由律》について、議論を深めてきたが、僕たち読者になお残る疑問がある。もし神が全知全能で至善(最高に善い)であるならば、《予定調和》に反して、「なぜ悪や苦しみが存在するのか」。そして、シーザーの例で言うならば、「なぜ神は悪(シーザーの越境による内戦など)が含まれる世界をあらかじめ選んだのか」という悪の問題(神義論)について疑念を持たざるを得ないのだ。これらの問いは、実はカントの自由論へ影響を与えることになる。→ 2026/02/24

Major

33
【Note2】単子論主要概念である《予定調和》と《充足理由律》について、さらに精緻な議論を行い、自由論及び自己対象化論における課題点をカント哲学の視点から明らかにしたいと思う。1. 予定調和(Pre-established Harmony)予定調和とは、互いに影響を及ぼし合わない「窓のない単子」たちが、なぜ全体として整合性の取れた動きができるのかを説明する原理である。神が世界を創造した際、各単子の変化のプロセスをあらかじめ一致するように設定したとする考え方である。→2026/02/24

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