内容説明
小鳩くんと小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校1年生。きょうも2人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに2人の前には頻繁に奇妙な謎が現れる。消えたポシェット、意図不明の2枚の絵、おいしいココアの謎、テスト中に割れたガラス瓶。名探偵面をして目立ちたくないというのに、気がつけば謎を解く必要に迫られてしまう小鳩くんは果たして小市民の星を掴み取ることができるのか? コメディ・タッチのライトなミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
626
人気があるのにほとんど手をつけていない作家さんの一人が米澤穂信。アニメの話題が出ているうちに読んでしまおうと決意。分量自体も少ないが、文章も非常にライトでかなりのスピードで読み終えることができた。各章ごとに明確なお題目となる事件があるわけでもなく、ほんわかと細かな思考運動をしながら、人物の背景などで気になる伏線を張って進行。正直、謎とはいえないものを無理矢理謎解きしているように感じる時もあったり、一気に推理が飛躍してピンポイントで正解引き当てる終章なんかは、ラノベであること前提の作りの甘さを感じる。2025/05/15
佐々陽太朗(K.Tsubota)
556
<古典部シリーズ>を「氷菓」→「愚エンド」→「クドリャフカ」→「遠まわり」→「二人の距離」と最新刊まで読み終えた渇きを「いちごタルト」「トロピカルパフェ」「栗きんとん」で癒そうと、とうとう<小市民シリーズ>に手をつけてしまった。気の向くままにあれこれ乱読を生活態度としている私として、シリーズものに手をつけてしまうと他の本を挟み込みにくくなる嫌いはあるのだが、なあにかまうものか。軽く読んで脳に刺激を与えるのだ。「おいしいココアの作り方」なんて、真相に至る前に真剣に推理してしまいましたよ。2012/10/18
まりも
513
小市民を目指す小鳩君と小佐内さんが目立ちたくないのに名探偵面して謎を解く羽目になる物語の1冊目。些細な日常の謎を解くことから始まる訳ですが、話の最初と最後では二人に対する印象がガラッと変わりますね。中学時代にやらかしたからこそ、今度は何としてでも清く慎ましい小市民として高校生活を送ろうとする二人の姿は若くて何だか可愛らしかったです。過去に一体どんな事があったのかも気になるし、次巻以降も楽しみ。2015/04/05
kishikan
511
古典部シリーズに続く米澤さんの第2弾シリーズ。古典部のホータローが「省エネ」なら本シリーズは「小市民」。その意味するところは、主人公の二人(小鳩君と小佐内さん)の密約にかかっています。何故そんな密約をしたの?ってなるとプロローグを読めば、なんとなく想像はできるのですがね・・・。このシリーズも、もう一人ユニークな仲間である健吾もいるし、ライトノベルながらミステリとしての妙もあり、展開も早いのでとても読みやすいんです。今後2作、3作と続くんでしょうが、この二人の関係はどうなっていくんでしょうか?楽しみです。2013/01/09
射手座の天使あきちゃん
494
めろんラブさんに「そそられ」て味見 小市民味のタルト生地&クリームの中に、なにこれ!? 超スパイシーな狼味の小佐内さんと小賢し狐味の小鳩君が隠されてる、こりゃ売れるよ うん v(^_~) でもなぜ二人はそんな味になったのか???2010/02/09
-
- 電子書籍
- 婚約者は、私の妹に恋をする【分冊版】 …
-
- 電子書籍
- あらかみさんぞう 天人修羅畜生餓鬼地獄
-
- 電子書籍
- TRONWARE VOL.116 (T…
-
- 電子書籍
- 捕まらない男 ~警視庁特殊能力係~ 集…
-
- 電子書籍
- いいね2号




