内容説明
「ミス・マープルの住んでいる村の名は?」などの初歩的な謎から「小説内の殺され方のベスト5は?」などの超難解な謎まで、99の謎に挑戦! クリスティーに関する興味深いエピソードをクイズ形式にまとめ、関連したビジュアルを全頁に配した、楽しみながらクリスティー通になれる雑学集。
目次
伝記的事柄
趣味・その他
ポアロ
ミス・マープル
トミーとタペンス・他
作品全般
戯曲・映画・テレビ
その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のびすけ
25
アガサ本人や作品に纏わる雑学集。特に作品に関しては、テーマや分類ごとに豆知識や作品の概要がコンパクトに紹介されているので、バラエティに富んだアガサ作品の案内本として重宝しそう。ポアロ・シリーズの最終作「カーテン」とマープル・シリーズの最終作「スリーピングマーダー」の2作品が生前の早い時期に完成しており、死後出版の契約で30年以上も封印されていたことを初めて知った。トミー&タペンス・シリーズはまだ未読なので読んでみよう。2023/03/09
Koichiro Minematsu
24
アガサ・クリスティーのことは、本著でもちろん良くわかる。あれだけ表に出なかった人なのに。それにつけてもアガサ自身によるベスト本の紹介と、あの将棋の羽生名人のあとがきが強烈でした。ミステリーと将棋の世界。先を読むドキドキ感がシンクロなんでしょう。2018/12/14
糸車
22
二十代の頃、仕事終わりに本屋さんにせっせと通い、クリスティーの文庫で手に入るものは殆ど購入し、何度も何度も読み返した。その甲斐あって99の謎の答えも結構わかるぞ。トイレとかに置いてちょこっとページをめくったりするのに良いかも。2017/04/28
花乃雪音
17
タイトルには99の謎とあるが実質はトリビア集、クリスティーの謎である失踪事件についての記述はあっさりしている。本書がクリスティー文庫のナンバリング99であることに合わせて99の謎としたのであろうがかさ増しして残念なテーマがいくつも見られた。そのため、一番の読みどころが羽生善治氏の解説になってしまった。2020/10/14
緋莢
16
「アガサは何人きょうだい?」、「ポアロが唯一恋した女性は?」、「日本でのクリスティー初訳は?」など〝謎”と、その答えが99収録されています。「マープルのモデルは?」の中の、マープル誕生のきっかけが『アクロイド殺し』の戯曲で登場人物を勝手に変えられた怒りから、というのは興味深かったですが、それ以外は特に・・・この本の読みどころは、羽生善治が解説を書いていることでしょう。 ただし、「ミステリマガジン 1990年10月号 アガサ・クリスティー生誕百年記念増大号」に収録されたものを転載したものですが(続く2018/12/13