集英社文庫<br> 怪しいシンドバッド

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集英社文庫
怪しいシンドバッド

  • 著者名:高野秀行【著】
  • 価格 ¥440(本体¥400)
  • 集英社(2014/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784087477603

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内容説明

「何か未知のもの」に出会いたい。その一心で若者ならぬバカ者はアフリカで怪獣を、中国で野人を、南米で幻覚剤を探してさまよう。ついでにゲリラとお友達になったり、インドで一文無しになったり。喉元過ぎれば性懲りもなくまた出かけ、痛い目にあうのがこの男。笑って呆れて、でもなぜかまぶしい辺境冒険傑作。

目次

第1部 旅は災難、世は情け(私も彼の地で無一文(インド編)
バイト、時々怪獣探し(アフリカ編)
就職先はカオスの亜熱帯(タイ・ビルマ編)
ほらふき西誘記(中国編))
第2部 辺境の探し物(幻の幻覚剤を探せ(コロンビア編)
桃源郷の闇(客家編)
季節はずれの野人探し(神農架編))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

232
高野秀行氏の20代の若き日の旅を描いたもの。後から思えば、若気の至りとしか言えないものも。その極めつけは、幻の幻覚剤ヤヘイを求めて、コロンビアのジャングルの奥深くに分け入るという冒険行。命を落としていても不思議ではなかったし、また麻薬所持で検挙され、異国の監獄で数十年を過ごすハメになった可能性もあったのだから。一方で感心するのは彼の外国語習得能力だ。中国語にスペイン語、リンガラ語(コンゴの共通語)、果てはコンゴ奥地のボミタバ語まで。すさまじいまでのコミュニケーション力だ。まさに2人といない実力派なのだ。2015/04/15

ごへいもち

41
相変わらずの(というかこちらの本は結構古い話だけど)元気を貰えるハチャメチャ探訪記。大槻解説も楽しい。最近の文庫本って以前に比べてあとがきや解説が充実してきた気がする。2015/07/11

saga

37
10年間の冒険を集積した1冊。既に一冊の冒険譚になった章もあったが、脇の話として楽しめた。第六章客家の土楼や第七章の野人は読み応えがあった。カバーデザインがあまりに漫画チックなので、最初は買おうかどうか迷ったが、読後感に影響はなかった。大槻ケンヂ氏の解説も好ましい。同じ1966年生まれだが、大槻氏は早生まれ。著者は私の同級であった。2015/11/27

Kazuko Ohta

29
『ワセダ三畳青春記』があまりに気に入って、高野秀行の文庫化されている著作すべてを大人買い。『ワセダ』を超えるものにはめぐりあえそうにないけれど、どれもそこそこ面白く、ときにしんみりさせてくれます。「世の中で真に重要な情報とは二種類しかない。一つは自分の身を守るための情報、もう一つは人を元気にさせる情報」、高野氏が先輩から言われた言葉だそうです。大槻ケンヂの解説も○。2017/05/14

mm

27
こぼれ話インド編・アフリカ編・タイ、ビルマ編・中国編に加えて、コロンビアで凄い幻覚剤を体験したことと、中国の客家の出身地を訪ねる話と、中国で野人の目撃情報を追う話と、なかなか盛りだくさん。高野さんが大学生から29歳くらいまでの話。私としては、コロンビアでヤヘイという幻覚剤のカクテルみたいなのを試した時の経験談のインパクトが極め付けかな。次は中国の家系と時間の感覚。ヤヘイを試してみようとは思わないけど、1時間余りで千年の時空を超える感覚を得たというのが、他のある見解と呼応して、とにかくガッテンしたんだよ。2018/11/07

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