文春文庫<br> 擬態

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文春文庫
擬態

  • 著者名:北方謙三
  • 価格 ¥774(本体¥704)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784167419073
  • NDC分類:913.6

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内容説明

離婚を機にボクシングジム通いを始めた会社員、立原章司40歳。ビルの内部設備を請け負う会社で、淡々と仕事をこなし定時退社する男は、何の前触れもなく虚無感に支配され、何かをぶっ毀してみたくなった。ボクシングで鍛えあげた精神と肉体は、いまや凶器だ。取引先のビル立ち退きを巡る抗争に巻き込まれた立原は、会社も極道も警察も手がつけられないほどに凶暴化していく。高揚感に包まれながら──。圧倒的な筆力で男の心の闇を抉る、ハードボイルドの傑作長篇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

79
サラリーマンの擬態した生き様を描く下克上ハードボイルド。 敵は巨大組織である会社と暴力団。ヤクザの裏をかきまくったり、会社の幹部連中を見返す中盤までは痛快。終盤の狂気とバイオレンスのカオス展開には愕然。 明確な憎悪も理由もなく、ボクシングで鍛えた身体をフルに駆使したオーバーキルが炸裂。 本物の自分は「平凡なサラリーマン」と「獰猛な獣」のどちらだったのかな…後者だったのかも。 ★32018/06/25

TAKA

57
10代の頃にハードボイルドとエロさが面白くて北方謙三を読み漁りました。時代物になってからは全く興味なくなってました。古本屋で見つけ懐かしく手にしたが、やっぱり面白い。これですよハードボイルドは。不死身の主人公と適当なエロス。普通のサラリーマンなのに強い。ヤクザ相手に強い。このキャラはやっぱり魅力的でいい。ぞくぞくしながら読む高揚感。ハードボイルドは昭和の置き土産になったのかなあ。あらすじはこんなもんですかね。2020/08/17

GAKU

53
巻末の解説で冒頭、池上冬樹氏が「最初に結論を言おう。本書『擬態』は、北方謙三の最高傑作『檻』(1983)に匹敵する作品であり、現代ハードボイルドの里程標ともいうべき作品だ。」と述べています。また、「大藪春彦氏の傑作『蘇る金狼』へのオマージュといえる部分もある。」とも。氏の解説に大いに賛同。歴史小説中心になった以降に、このようなハードボイルド小説の傑作が埋もれていたことに気付かなかったとは、自称北方謙三ファンとしては反省と共に、この小説に出会うきっかけを与えてくれた読友さんに感謝です。北方ファン必読!2016/04/07

ねこまんま

32
ずっと気になっていた作家さんなのですが、遂に初読み。 歴史小説を書く人だと思ってたんですが、これはハードボイルドです。 めっちゃかっこいい。 久しぶりに正統派ハードボイルドを読んだ気がする。 体鍛えよう!って気になりますよ(笑) 大満足。 他も読んでみたい。 お勧めありましたら教えてください。2016/04/21

GAKU

24
久しぶりの再読。コテコテのハードボイルドです。2025/04/30

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