内容説明
皇権排除を画策するサイテン首相は、大規模余震を機に国家権力を掌握、星外進出を見据えた軍備増強を推進していく。いっぽう、復興院総裁の座を追われたセイオのもとには第二次震災の予測がもたらされる。迫りくる国家崩壊の危機に、セイオとスミルが下す最後の決断とは? 未曾有の国家再生ドラマ、全三巻完結
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みっちゃん
85
今は消滅してしまった地球の遺物。刻々と迫る2度目の震災!でも今度は違う。軍部や政府の上意に従うのではなく、1人1人が考え、行動を起こし、それがまた次の動きを作り出す。指揮系統を飛び越えた連携が、大きな共感の輪となってゆく。胸のすく思いがした。そして距離も身分も関係なく、深い絆で結ばれた二人。「一度だけ、他のすべてを捨ててあなたのところへ来た」には心の琴線を揺さぶられました。読んで良かった。2014/09/04
Tadashi_N
37
人々に指示するのではなく、人々をヤル気にさせることが、有機的な組織には必要。2018/02/17
いおむ
30
良かった~!SF設定が要るのか?という最初の思いは払拭されました。作品的に都合よく二回目の震災のドラマを描くには必要なSFならではの舞台装置だったわけだ。ただそんなのは些細なことで、群像劇、災害スペクタクルとして非常によくできていると思った。胸熱の場面が多数!国家や民族、派閥組織様々な軋轢を越えて協力しあえる人の姿は感動。ただすべて解消されたわけではない含みはきちんとおさえつつ、将来の課題も提示されている。登場人物たちのエピローグも良かった!セイオとスミル、いつか心だけでなく傍に居られる日を!2019/01/27
miroku
24
やはり小川一水さんの作品は良い♪2017/04/06
MarsAttacks!
20
3巻に及ぶ壮大な物語がついに完結しました。多分昨年の震災を体験せずに読んでいたら、単純に迫力がありテンポの良い面白い物語としか、とらなかったと思います。今回読んで、少し青臭く理想論過ぎる感じもしますが、真の災害対策とは、政治や専門家が主導の物井でなく、名もない一市民が自発的に考え行う必要があると、教えていただきました。硬くはなりましたが、ハラハラドキドキの展開、国を巡る謀略、ちょっとしたロマンス、かなり濃密に楽しめた物語でした。2012/09/20
-
- 電子書籍
- KAMINOGE59
-
- 電子書籍
- はたらく細胞フレンド ベツフレプチ(5)
-
- 電子書籍
- 岩波文庫の赤帯を読む
-
- 電子書籍
- むこうぶち 高レート裏麻雀列伝 (25…
-
- 電子書籍
- リングにかけろ1 1 ジャンプコミック…




