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内容説明
アジアの近代は、国民国家の成立を待たずに帝国主義の支配に従い、次いでただちに社会主義の洗礼を受けた。このため、ヨーロッパでの東西対立のような国家関係が存在しなかった。こうした、この地域独得の多極的な力関係や歴史的背景を抜きにしてアジアの冷戦は語れない。本書は、ソ連崩壊前後に公開された機密文書、重い口を開いた証言などを綜合して、アジアでの冷戦の誕生から終焉までをたどるものである。
目次
第1章 アジア冷戦の始まり
第2章 中国革命と中ソ同盟(一九四九―六〇)
第3章 北朝鮮―建国・戦争・自主
第4章 ソ連とアジア、偽りの同盟(一九五四―六四)
第5章 中ソ冷戦とアジア冷戦(一九六四―八四)
第6章 ソ連の崩壊とアジア
第7章 二一世紀のアジア
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
68
アジア冷戦史とあるが、著者がソ連=ロシアの専門家であるため、東アジアとソ連の関係史といった色合いが強い。特にフルシチョフと毛沢東の確執が、ソ連ではフルシチョフは不人気、一方の毛は大躍進での失敗といった国内的弱点を抱える中での、失点回復的な動きがあったというのが政治力学として興味深い。一方の冷戦は朝鮮半島と台湾問題、そしてベトナムとあるが、朝鮮半島についても主な内容はソ連・中国と北朝鮮の関係となっている。ある意味アメリカがあまり出てこないのが新鮮。2004年の書なので、中国の成長とその後のロシアは範疇外。2026/02/04
佐島楓
46
主にソ連から見たアジア冷戦史。中国や北朝鮮との関係性を把握しておかないと、現代に起こっていることが説明できない。2016/08/31
kawa
39
大戦後のアジアの冷戦の様子を、ソ連崩壊前後に公表された機密資料等に基づいて辿る。当初、スターリンはアジアの社会主義運動を中国に委ねていたが、ソ連国内のスターリン批判が中ソの関係悪化を招き、国境紛争に絡む軍事衝突まで発展した。朝鮮戦争に対して、当初ソ連消極・中国積極が、膠着状態に陥ると中朝は休戦に積極、ソ連・スターリンは第3次世界大戦引き延ばしのため戦争継続を主張。核開発等による経済疲弊は、ソ連100-200万人、中国2000-3000万人、北朝鮮200万人と言われる死者を出した等、不知多数で興味深い。2019/12/12
無重力蜜柑
12
「ソビエト連邦を中心とした極東社会主義陣営の国際関係史」という感じの内容。中心となるのは主にソ連、中国、北朝鮮で、ときどきベトナムとモンゴル。韓国や日本や台湾やアメリカはあまり出て来ない。ソ連崩壊後に利用可能となったロシア語文書を多く参照しているらしく、あまり見たことない意見も多々あって参考になった。特に面白かったのが「国共内戦では高崗ら北東中国が重要な役割を果たした」「ソ連はアジアでの中国の指導的役割を認めていた」「東欧と違って東アジアに対する政治的、経済的、軍事的梃子をソ連は持たなかった」など。2022/05/05
モリータ
10
◆2004年刊、著者はロシア・ソ連政治史などを専門とする国際政治学者。◆興味もあり、さほど理解が困難ではない内容のはずなのだが、いかんせん文章が読みにくくて半分ほどでギブアップ。パラグラフ間、あるいはパラグラフ内部でつながりがわかりにくい文章が続くのと、章節をまたいで流れが読み取りにくい/不親切な記述が散見されて辛い。◆以下、その例。2021/05/17
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