内容説明
死んだ人間の約1割が言葉も交わせる<ゴースト>としてよみがえる時代。ある日、悠紀は幼なじみの深春に告白されるが、深春はその直後に事故で死んでしまう。遺体にすがって泣いた悠紀だったが、深春はゴーストになって蘇り、二人は「お付き合い」することに。触れ合うことができないゴーストとじゃ、あんなコトもこんなコトもできない、と悠紀は嘆くが、深春は幸せそう。トラブルは多いものの、それなりに楽しい毎日だった。しかし、ひょんなことから後輩・ひかりが二人の間に割り込んできて……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柏葉
5
「はがない」で有名になった平坂読のデビュー作。読む人を選ぶだろう作品。最強ババアに、口を開けば怒涛のゴミ虫語を喋る美少女、明るく元気な幼なじみの幽霊とライトノベル的無茶設定キャラが揃っているのに、やっていることはラブコメにシリアス。ギャグも多大に含む。それらが天秤の上でなんとかバランスをとっているイメージ。ふと我にかえると滑稽に思えてしまうリスクがある。妙に気概のある謎の哲学など、芯があることはこのデビュー作からも感じ取れる。一般向け、間口を広くしていったのが「ラノベ部」であり「はがない」なのだろう。2012/12/15
t_hirosaki(t_hirosaki)
3
むせ返るようなゼロ年代臭であった。わたしはあまりゼロ年代臭が好きではないのであれだったが、ゼロ年代臭が好きな人が読むとこれやでこれこれってなるのかもしれない/斜に構えた主人公が嘘つきなので斜に構えたところも嘘っていうのが楽しみどころかもしれません。わたしは素直な人が好きです。わかりやすいからね2024/02/06
alafish
2
愛のかたまり。(不)純なるたましいを活写するキレキレの文章。天井を突き破って現れるババアエクスマキナ。最高だぜ。2015/05/16
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
2
僕は友達が少ないの作者のデビュー作ってことで、はがない3〜4巻頃の時期に読んでみた。 当時は電撃文庫のみーまーにもハマってた関係ですごくツボでしたが、今にしてみるとやはり多少粗いかなとw とりあえずババアがチートすぎワロタ。
なにがし
2
古きよきひとり語り多分の自意識系ライトノベル。下手すれば10年近く前の作風だけにいろいろと荒い部分は否めないけれど、そこはまぁ月日である。コメント見れば偶然にもはがないの人と判明。手を出してないままなので機会があれば。2012/06/06