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内容説明
日本のゲノム解読プロジェクトの歴史をひも解き、1980年代前半にアメリカよりもはるかに先行していたと言われながら、最終的に、ゲノム解読の国際プロジェクトへの貢献がわずかに6%に終わってしまった、その敗北の軌跡を丹念に描いている。
目次
プロローグ 国際ヒトゲノム計画成功の陰に
第1部 痛恨
第2部 負の構造
第3部 胎動
第4部 教訓
エピローグ 偉大なる奇人、変人、和田昭允の遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
21
#説明歌 ヒトゲノム解読貢献日本は6%多いか少ないものか2017/08/10
海野藻屑
1
日本は独自の科学的見解をもちながらもその先端には立っていない。2017/05/03
おもしろきこともなき世に
1
何が大切なものなのか、それを見極める術がこの国には欠けているのかもしれない、そう考えさせられた一冊。危機を認識した時の底力はまだ残っていると信じたいけれど、危機を危機と感じる感度の低下が起きていないだろうか。2014/09/10
かんば
1
国際的に取り組んだヒトゲノムの解読。しかしこのプロジェクトにおける日本の貢献はわずか6%であった。日本には先見性と独創性の種を壊す負の構造が存在する。今後、日本が相手にするのは、知財戦略の20年先を行くアメリカともはや模倣大国としてバカにできないぐらい急速な勢いで成長する中国。日本が知財立国として世界で戦っていくには政府が本気でこの問題に取り組んでいかないといけない。そんなメッセージがこの本にはあります。ぜひ!2011/01/22
H.Kimura
0
日本の学界と社会構造に巣食う病巣がここに暴かれている。奇人変人を尊重できるかは自然科学以外の場面でも問われるべき課題と言えよう。2012/02/03