古本迷宮

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¥1,760
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古本迷宮

  • 著者名:喜多村拓
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787291721

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内容説明

古本がうず高く積み上げられたラビリンス-。恐妻家と蔵書家の意外な接点。用もないのに自宅に呼ぶ客。捨てられる本を救おうと在庫を増やすばかりの古書店主…。古本がもたらす不思議な巡り合わせを丹念につむぐ。
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目次

第1部 本棚の隙間から
 レモン
 一冊の本の運命
 恐妻家
 本の行く末
 山女
 署名本
 残りものに福
 客種
 地震と詩人
 ただ思い出の本のために
 文学への覚醒
 末路
 画家と読書
 少しは役に立っていると思いたい
 見送り見送られ
 ミステリアスなお客
 本屋の引っ越し

第2部 迷宮のなかへ
 出版記念会
 孤独なコレクターたち
 本を読む女
 探求書
 蔵書家
 古本屋のおやじたち
 ただひたすら増殖する本
 古本屋の恋
 待つ
 貧乏性
 街を捨てよ書へ戻ろう
 書物はそうして殺された
 望郷古書店
 古本迷宮
 賽の河原
 紙魚
 本の未来形
 偽書騒動
 本が怖い
 ゲテモノ趣味

エピローグ 猫と古本屋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onasu

20
古本屋さんの著作で、これまで読んできたのは専ら女性店主のものだったが、こちらは青森で営まれていた(残念ながら過去形、林語堂)ar.70男性によるもの。  古本屋のかたわら文筆も執られていたとかで、虚実の境目の曖昧なエッセイ、掌編は共にこなれた文章で、もろにアピールするというより、やや斜めから客観視しているとでも。それを意図したところでは、店名を北村古書店(喜多村ではなく)としているのもおもしろい。  出版されたのは15年ほど前だが古さは感じられず、業界への注目が増した昨今に出版した方がよかったとも。2019/03/31

たくのみ

7
売る人と買う人の思惑が飛び交う、架空の書店「北村古書店」を舞台に展開する、ショーショートミステリー。樹海と化し自殺名所になる古書倉庫、自費出版パーティーの内幕、廃棄図書めぐる役所との攻防…古書店のやりがいとプロとしての矜持を感じることばが端々にあふれている。売れれば本、売れなければ紙屑…、自費出版本の末路が悲しすぎました。2013/08/27

愛書卿

4
古書店店主に起こる日々のドラマの短編集。2017/05/05

あやめ

2
本好きって業はいかんともしがたい2013/10/20

はせ

1
古本屋を舞台とした、フィクション・ノンフィクション交えたショートストーリー。古本屋業は厳しいんだということが、端々から見て取れる。本が怖い、本が崩れる、そんなこと、しょっちゅうです。2017/03/05

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