集英社文庫<br> 東京物語

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集英社文庫
東京物語

  • 著者名:奥田英朗【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087477382

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内容説明

1978年4月。18歳の久雄は、エリック・クラプトンもトム・ウェイツも素通りする退屈な町を飛び出し、上京する。キャンディーズ解散、ジョン・レノン殺害、幻の名古屋オリンピック、ベルリンの壁崩壊……。バブル景気に向かう時代の波にもまれ、戸惑いながらも少しずつ大人になっていく久雄。。80年代の東京を舞台に、誰もが通り過ぎてきた「あの頃」を鮮やかに描きだす、まぶしくて切ない青春グラフィティ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

300
奥田英朗が描く1980年代の 青春物語。そう遠くはないはずなのだが、 でも忘れてしまっている…そんな 出来事が甦ってきて、なぜか 懐かしいのが 奇妙に嬉しい。 高校時代、誰もが持ったであろう 「一人暮らし」への憧れ、「東京」 への憧れがヒシヒシと伝わって くる。ジョンレノン、キャンディーズ、 ファーストキス…文体も軽やかで、 カラっと思い出せるのがよい。 洋子と久雄のエピソード、そして 理恵子との関係…過ぎ去った80年代を 改めて噛みしめることができる、 そんな物語だった。2014/08/23

ykmmr (^_^)

155
私の中では、小説版『とんぼ』である。勿論、長渕さんの。東京に飛び込んで、東京のその姿に飲まれつつも、どこか『反感』も持ち、反転している。自分は物心ついた時には不景気で、『高度成長』や『バブル』なんぞ知らないのだが、上京した時はそれなりに、「ぶっ飛んだ。」と思うので、それは分かる。自分は都会も田舎も好きだが、それぞれに慣れるとそれぞれが懐かしくもなるかな。私もいつか、『好景気』を体験してみたいと思うけど…いつか来るかな…。もうすぐ、40歳だぜ。2022/02/23

ダイ@2019.11.2~一時休止

138
連作短編集。80年代の東京生活をする青春モノ。時事ネタもいろいろあって楽しめた。2016/05/31

KAZOO

133
奥田さんがこのような青春ものを書いていたとは知りませんでした。1878年から89年までの主人公の東京での生活をさまざまな誰にでもわかる出来事と絡めて楽しませてくれます。懐かしい気持ちでいっぱいになります。一つの時代を若い人物を猿回しにして描いたということなのでしょう。2018/05/01

スエ

124
吉幾三「おら東京さ行くだ」を口ずさみながら読み始めた。は〜テレビも無エ、ラジオも無エ♪ えっ?!名古屋が田舎扱い?!大都会でしょうよッ!!あ〜果てしない〜♫ 群馬なんて既に「グンマー帝国」なんて呼ばれて秘境扱いよッ!!…本編へレッツラゴー❢ 凄いスピードで読み進められる奥田先生。やはり文才の天才だ。ロックと映画をこよなく愛す、夢大き青年。彼はとにかく腹を空かしている。そこへ大盛りカツ丼やマックのハンバーガーをかき込む。グゥ…。スエのお腹も鳴った。「これからが本番」なんて甘酸っぱい1冊!若いって素晴らしい。2022/01/09

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