内容説明
住み慣れた大阪を離れ、東京の広告代理店で働き始めたアサグレ青年。六畳一間の安下宿にある晩、転がり込んできた一匹の肥(ふと)った猫は、翌日、5匹の子猫を産んで――。慣れない東京での生活に、生まれたての子猫まで抱え、アサグレ青年のてんやわんやの毎日が始まった……。懐かしくも愛(いと)おしい猫たちとの不思議な日々をリリカルに綴(つづ)る、著者初の自伝的青春小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
22
コピーライターの卵が、ある日妊娠中の母猫と出会い、5匹のき子猫が産まれる。 6畳のアパートにはトイレもなく、布団があるだけ。 20代前半の貧乏な若者が、猫を世話することで、生活が規則正しくなっていきました。 貰われたり、事故にあったりして、最後はチロ1匹になった時には3年が経っていました。 仕事も生活も安定してきた時、最後に残ったチロも帰らなくなってしまいました。 浅暮さんの生活が安定するように、導いてくれた猫達、天晴れ!2014/06/09
ぶち
5
猫と暮らしていると分かる"あるある"がたくさん。 猫好きは思わずにんまりです。 そして、学生時代の安アパートでの一人暮らしの諸々を思い出して、懐かしいやら、苦いやら....後悔と反省もちょっぴり。2018/01/28
立ち待ち月
3
エッセイや自伝のようでいて、でもものすごくファンタジーのようでもあり。猫たちがあまりに愛おしすぎて、最後には別れがくることは予想できていたけれど、チロがいなくなったときは本当に切なくなってしまいました。 それと、もしかするとだけど、この作者のとんでもない作風の広さは、どんな無茶な要求でもクライアントの希望はなんとかこなさないといけない広告の世界でコピーライターとして生き抜いていたプロ根性の発露なのかな……という気もしたり。2018/04/20
ばにらん
3
再読。猫って不思議。猫は嘘をつく。どのくらい実話かな、全部かな。面白過ぎる。アサグレ先生の自伝的な本でもあって、貧乏暮らしの色々がまた面白く読める。2018/02/26
CEJZ_
3
1P15行。2004年刊の文庫書き下ろし。1984年に24歳だった著者、上京して風呂なしの安い下宿に住み、思いがけず猫と出会い一緒に暮らした顛末が綴られている。奇妙な題名とユニークな表紙イラストだ。若いときの貧乏一人暮らしの回想や体験談を読むのは好きだ。端的にいえば、どうでもいいハナシなんだが、なぜかいつまでも読んでいたい気分になった。この話、終わらないといいなあとも思ったりした。人間と猫、人は猫を飼う。猫は飼ってもよくわからないし、うまくいかないことも多々ある。猫の本や動物の本をもっと読みたくなった。2017/10/14
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