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内容説明
セックスレス・カップルが増えている。特に三〇代、四〇代が目立つ。とりわけ気になるのは、かつて例を見なかった男性の「性嫌悪症」が増加していることだ。日本の男たちになにが起きているのか?ストレスによる生命力の減退、人間関係の希薄化、自己愛人間の増加、肉体のリアリティ喪失…様々な仮説はあるが、決定的な要因はわかっていない。本書では、「セックスレス」という言葉を初めて使い定義化した第一人者である精神科医が、豊富な症例をもとに日本人の心とからだを取り巻く病理を探り、処方箋を提示する。
目次
序章 からだに現れる心の病気
第1章 セックスと心の問題
第2章 夜が怖い男たち―男性の性欲相障害
第3章 思いを遂げられない男たち―男性の興奮相障害(ED)
第4章 そして男の悩みは尽きない―男性のオルガスム相障害
第5章 性に苦しむ女たち―女性の性障害
第6章 セックスレスの処方箋―性障害の治療法
終章 心とからだ、そしてパートナーと向かい合う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッパ
22
うまく愛の営みができない原因を取り除くのに医療の知識がいきる。そんな時代になってきたのだと思うと感慨深い。私の周りにはこの悩みをもつものも多い。だから良かったと思う。女性も男性もあるが精神分析と行動療法をあわせて乗り越えていくことができるのだ。しかし失敗例もやや多いように思う。それは個人の問題でもありながらもパートナーの理解と愛が必要だからだと思う。2018/05/20
かごむし
17
実は僕、新婚なのだけど、お互い40歳過ぎてて、交際期間もなく結婚したので、実際問題いろいろ不具合があったりしてね。タイトルほど深刻なものではないのだけど、これから何が起きてもいいように参考程度に読んでみた。臨床医のケーススタディがたくさん書かれているので、専門的なことも取り扱っているのにふむふむなるほどと最後まで気軽に読めた。セックスの問題は虫歯の問題とおんなじだから放っておいてはいけませんよと書いてあったのが印象的だった。本書は2004年の本だから現代の知見はバージョンアップされている部分も多いと思う。2022/05/24
ただの晴れ女
10
日本の婚姻制度にうげ、って思ったうちのひとつが、セックスレスが離婚の原因にもなる、ってこと。で、読んでみた。メンタル的なものとの結びつきが深くて興味深かった。精神医学メインって感じ。本当は子どもを産みたくない→自分の子ども時代につらい思いをして、遺伝子を残したくないとか。そういえば「夫にお金やるから風俗で処理してきて!って言ったの」って人の話をきいて、最初は夫かわいそうって思ったけど、流産で苦しんだときに、他人事のような態度を取られたからって聞いたら、その行為で苦しんだら、外で処理してきてって思うわ。2017/02/04
kenitirokikuti
9
04年刊行。80年代からセックスセラピー外来を行なっている医者の著作。診察ベースのお話/女性の不感症はもう来なくなった/女性の性嫌悪症が昔からメイン。典型例として、父親嫌いから来る男性不信、性行為への恐怖苦痛感、など/男性の性嫌悪症は欧米だと報告ないそうな。妻にのみ起こることが多い(女性はおもに男性一般に対して起こる)/パニック障害から来る性嫌悪もある(性的興奮がパニックと似ているため)/男性はうつになると癒し傾向になる。疲れすぎでセックスする気力がないことも/読んでてつらい2017/06/03
Z
6
離婚に発展するぐらいなんだから、とてもデリケートで重要な問題。いろんな原因があるのだと驚いたが、受診できているのはほんの一部の人たちだろう。解決は不可能ではないが、なかなか困難なようだ。2016/01/27
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