角川ソフィア文庫<br> 聊斎志異の怪

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角川ソフィア文庫
聊斎志異の怪

  • 著者名:蒲松齢/志村有弘
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784043490042

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内容説明

芥川龍之介や森歐外などが愛読した『聊斎志異』は、中国、清の蒲松齢が20年以上民間伝承を取材しまとめた、全16巻からなる世界最大の怪異小説集。本書では幽霊譚・動物奇談・妖怪譚を抄録し、現代語訳で紹介する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

花乃雪音

19
清の時代、蒲松齢が書いた怪異譚。生者と死者が簡単に交流していたり龍の扱いがぞんざいなのが印象深い。怖い話というよりは不思議な話だった。映画『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の原作が『聊斎志異』の一篇であるということで本書を読んだが抄訳で目的の一篇『聶小倩』は載っていなかったのが残念。『聊斎志異』の一篇から題をとった芥川龍之介と太宰治の小説とその元ネタの両方が載っている。2020/08/20

Sakie

13
17世紀中国のあやかし説話集。幽霊が賄賂を贈ったり嫉妬したり、取っ組み合いの喧嘩を始めたりと騒々しく人間臭い。性愛絡みの物語も多く、幽玄という美的感覚が中国にはないのかとぼやいてみるが、思い返せば日本の説話だって似たようなもの。説話は骨組であって、要は想像力の膨らませようか。現に巻末の芥川と太宰が翻案した作品から、原案に肉をつけると物語として違和感がないとわかる。これは彼らの膨らませ方が上手いこともあろうけれども、中国と日本の物語の構造もきっと似ているのだろう。「狐の嫁女」は映像にしたらさぞ美しかろうな。2021/10/08

東京湾

11
「幻は人間が自ら作り出すものです。わたしなぞに何がわかりましょうや」幽霊、狐、妖怪、龍、あらゆる怪異が跋扈する、清代中国の怪異譚から37篇を精選。また芥川龍之介と太宰治による抄訳3篇も収録されている。面白いのは幽霊と生者の距離が近いところだ。あの世からやって来た死者は本邦のそれに比べると饒舌で、何なら同居生活を営むことさえあり、儒教社会における親子の繋がりの深さも出ているのかなと思った。怖いというよりはどこかユーモラスで面白い。当時の風俗や時代背景も踏まえて読めばまた違った面白味があるのだろうか。2020/04/05

Ayah Book

11
中国の昔話で、とても面白い。色っぽいものが多いです。聊斎志異を元にした芥川さんと太宰さんの短編も載っていますが、元ネタの方が面白いと思う。特に「竹青」奥さんが竹青の顔になってたって酷すぎる。。。この本には載っていませんが、諸星大二郎さんが描いた「竹青」はとても凛々しくて素敵な竹青でした。2019/02/12

麻野

4
中国の今昔物語。三国志とかの民間伝承を調べたかったので、聊斎志異読んでみた。いくつかの話が現代訳で紹介されてるので入門編にちょうどいい。2013/04/19

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