故事成句でたどる楽しい中国史

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故事成句でたどる楽しい中国史

  • 著者名:井波律子
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 岩波書店(2004/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005004782

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内容説明

中国四千年の歴史のなかに生起する数々の名場面。
そこには名君、暴君、英雄、詩人、はたまた美女たちが入り乱れ、多くの含蓄ある言葉が生まれました。
覆水盆に返らず、背水の陣、井のなかの蛙、登龍門…。
それら珠玉の言葉は古びることなく、今もわたしたちの生活のなかに息づいています。
故事成句をキーワードにたどる、ものがたり中国史。
中国四千年の歴史のなかに生起する数々の名場面.そこには名君,暴君,英雄はたまた美女たちが入り乱れ,たくさんの含蓄ある言葉が生まれた.覆水盆に返らず,一網打尽,登龍門…珠玉の故事成句でたどる,ものがたり中国史.

目次

第1章 「覆水盆に返らず」―名君と暴君の時代
第2章 「呉越同舟」―乱世の生きざま
第3章 「水清ければ魚棲まず」―統一王朝の出現
第4章 「破竹の勢い」―英雄・豪傑の時代
第5章 「春眠暁を覚えず」―大詩人のえがく世
第6章 「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」―故事成句をあやつる人びと

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Smileえっちゃん

38
発読みの作家さんです。中国4000年の歴史が凝縮された歴史本。日常、何気なく使っていた言葉も、中国の歴史の中から生まれたのですね。当時の時代背景を知ることが出来ました。故事成句でたどる中国史、巻末に載せられていますが200頁の中に、故事成句がこんなにたくさんあるのかと改めてビックリしました。分かりやすくて、面白く読めました。2017/11/28

loanmeadime

14
ジュニア新書ということなので、中高生の歴史や国語の副読本的なものを予想しましたが、高校生の頃にこれ読んで、感想を書けなんていう課題が出たら、ひっくり返っちゃいますね。それぐらい、情報量の多い一冊でした。ただ、ここで説明される史実も故事成句も、詳細な説明がウイキペディアやコトバンクなどに提示はされていますので、そういった情報のインデックス的な読み方をすると便利かもしれません。故事成句とそれに関わるサイトのURLをコピーしてきて、一寸としたリンク集ができました。使うことがあるかどうかは、わかりませんが。2022/07/29

coolflat

13
8頁。夏を滅ぼして成立した殷(前1600頃~前1100頃)は現在、その実在が確認されている最古の王朝のほかならない。また、五帝および禹の時代には、天子の位は直系の系統によらず、次々に優秀と目される者に譲り渡されてきた。いわゆる禅譲である。しかし、夏から殷への王朝交代は殷の湯王が武力を行使して、夏の暴君桀を討伐するというかたちでなされた。いわゆる放伐である。2022/12/10

白義

8
馴染みの故事成句の転居になったエピソードを中心に一冊でたどる中国史の本。さすがにこの長大な歴史を新書一冊というと物語性は薄まり、楽しさよりはお勉強食が強くなるがしかし手堅く詩の引用もふんだんで、ちょっとジュニアが背を伸ばして手に取る本という感じ。遣隋使で有名な隋も実はたった40年というのは意外かもしれない。清朝末までやってるが、さすがに春秋戦国時代の厚みが違う。エピソードおおすぎ。西晋以降があまり印象に残ってないわけだ。メジャーな時代以外も今後の勉強でその魅力を知っていきたいところだ2012/11/07

遊未

7
駆け足でたどる通史。五帝から清まで。故事成句は春秋戦国が多くせいぜい三國志時代までかと思っていたので、その後はどうされるのかな?と。漢詩がありました。元の時代には既に古の成句を踏まえた言葉が使用されているところに歴史の長さを感じます。井波先生の著書は本当に楽しく読めます。2021/02/23

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