内容説明
想像もつかない方法で殺されかけ、恐怖で髪が真っ白に…。祇園の芸姑小彩はそんな体験を語る若い作家の夢をみる。だが、その男――長友英治は実在した。京都天使突抜通への旅を機に、竹久夢二の絵に描かれるような女に恋した彼。それが男女五人の愛憎を生み、しかも皆、仮面の下に歪んだ性格を秘めていた! 彼らは縺れあうように地獄へ落ちてゆき、まさしく髪の毛が白くなるような驚愕の結末へ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
35
同期5人の男女の愛憎劇。一言で言うのは簡単だが、その内容は恐怖、疑い、愛情と自身の内にある二面性。『心理サスペンス』にジャンル分けされている本作だが、人の狂気の怖さと、執着から来る気持ち悪さに眉を顰めっぱなし。『愛』とは本来美しい言葉のはずなのに、一度歪むとここまで気持ち悪いのかと驚く。途中、私の大嫌いな『G』の登場(『G』の様なという登場であり、本体ではないのだが)で一瞬、読了を諦めかけた。色々な意味で怖く、気持ちの悪い作品だったが、(G以外)面白かった。心理サスペンスの割にはヒリヒリ感は少なめだった。2026/02/16
にゃんころ
6
心の奥底に潜んでいた自分の仄暗い感情。それがある時剥き出しになって光を飲み込んで覆ってしまったら?暗闇に支配された心は、もう制御不能になってしまう。男女5人の絡み合う愛憎劇が恐ろしい。信じていたのに。愛しているのに。報われない想いが曲がった方向へ向かってゆく様は、誰でも陥る可能性はあるわけで。彼らはそこから抜け出せなくなっていた。最後に笑ったあの人は、さぞかし愉快だったことでしょう。2017/01/23
Ikuo Watanabe
0
吉村先生の長編は、短編とは打って変わって怖いの怖いの。 人間の暗部をえぐるような…2013/06/10
とも
0
予想外の作品、、人間怖いです、、2012/01/23
masayoriA
0
再読です。人間の二面性、考えさせられますね。現在の作風より、ミステリーを意識した書き方になっています。2010/08/04
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