内容説明
ネット心中の頻発や、佐世保事件、出会い系サイトによる性犯罪の増加等、これまでになかったような事件が続発している。子どもたちが何を考え、どう行動しているか、大人の知らない生態や行動を解明した、最新の生徒理解に役立つ本。
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目次
学校の外側とリンクする子どもたち
宗教信者の親の下で
インターネットが変えた関係
ネットを利用した家出
共依存を温存する「ココロ系」
「友だち」の意味の変質
ITキッズ―「通り魔」的なネット犯罪
“酒鬼薔薇聖斗フォロワーズ”への処方箋
「窮鼠猫を噛む」子に育てる大人
人格より「関係」の内実を変える
はみだし者を社会化する
生徒主導のイベント
本音をあぶり出す「メル友」関係
精神医療の専門家に委ねる怖さ
自殺願望と若者たち
携帯電話で「管理」し合う親子たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
llla_allllgogo
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ここまで現場を熟知している人でも基本は親子だと言っている。私も本気でそう思います。基本はそこだと思う。だけど、今さんも言うように「現実には「家族が一丸となって」家族の一員であるはずの子どもに対して共に生きていこうと思い直す家庭があまりにも少ないことを」私も知っています。自分の子どもがやっていることに関心を持つ、そんな簡単で楽しいことを出来ない親が多すぎる。宗教一家の子どもの疎外について今まで注意を向けていなかったことに気がついた。まだ出来ることがあるなと感じた。2010/04/13
みこよこ
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昔はこんな心配はなかったのに、インターネットや携帯電話が普及したおかげで、判断力や知識の不足している中・高生が危険にさらされる。以前は一部の人のものだったドラッグや売春が低年齢化し、地域を超えて広がっている。ネット社会の危険から身を守る方法をいま、子どもたちにちゃんと教えていかなければ、もっとひどいことになる。2004/10/18